
ピピッと鳴る朝に 小さな夢がうかぶ ノイズの海の底で 昨日を編みなおす バグのような光が まつげにふれて ひと粒の思考が 波紋になる データの森を歩く 眠たい私 透明な拍が 足元でほどける 整いすぎた世界の裏で ノイズがわたしを撫でる ドットの夢、ノイズの海 ゆらめくリズムにまかせて 少し壊れた音の中で 心のかけらが光る 忘れかけたファイルに 君の声がのこる “また会えるかな”の一行が やけに眩しい 電波の雨が 頬をすべるたび わたしは新しい色になる 時間が止まる その瞬間に ノイズの粒が歌い出す ドットの夢、ノイズの海 静かな歪みの中で 正しさよりも やさしいエラー それが今のわたしの真実 ピピッと鳴る夜に 夢のかけらを浮かべて眠る

