
足元の人工銀河 遠ざかる街の灯り 張り詰めた大気が 肌を刺して 僕たちの輪郭を 白く削ぎ落とす 吸い込んだ冷気は 胸の奥でガラスになって 言葉よりも先に 震えを伝えた この世界の天井に 手が届きそう 吐き出す息が 混ざり合って ひとつの雲になるまで 瞬きさえ惜しい 静寂のふちで 降り注ぐ何億年の 光の雨に打たれて 僕たちは今 名もなき座標になる 凍える指先 確かめ合う熱だけが この広い宇宙の すべてだった 暗闇が深くても あなたがここにいる 音のないオルゴールの中で 降り注ぐ何億年の 光の雨に打たれて 終わらない夜を ふたりで泳いでいく 冷たくて 痛いほど綺麗な 永遠の 一秒を焼き付けて 白い息 消えていく 光の彼方へ

