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登場人物じゃなかったから

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V6

【Aメロ】 君はいつでも優しかった 僕の知らない僕のことまで よく知っている人みたいに 同じ言葉で笑っていた 偶然だよね そう言うたび ひとつ またひとつ重なって 僕が通ったあとの景色に 君の足跡が増えていた 【Bメロ】 不思議だね 君といると僕の輪郭が 少しずつ薄くなる 鏡ならまだよかった 僕を映して終わるから 【サビ】 ねえ 空白を埋めたのは誰? 僕が消したはずの文字を どうして君が知っているの 何も言わずに置いていった 小さな欠片 拾い集めて 君は君の物語にした 似ているだけなら綺麗なのに どうしてこんなに寒いんだろう 君の笑顔を見ていると 僕のいない僕が笑ってる 【Aメロ 2】 「わかるよ」なんて言いながら 僕の痛みを撫でる指 その手が離れたあとで 傷の形だけ変わっていた 僕が好きだと言った色 僕が見つけた小さな景色 偶然という名の糸で きれいに結ばれていく 【Bメロ 2】 君は何も盗んでいない そう言えるようにできている 僕だけが気づいている 僕だけが証明できない ねえ 上手だね 何も起きていない顔が 【サビ 2】 ねえ 空白は誰のもの? 僕が黙って守った場所に どうして君が立っているの 同じ景色を見ているのに 君だけ少し先にいて 僕の知らない顔で笑う 憧れならそう言えばいい 隣に立ちたいならそう言えばいい それなのに君はいつだって 僕を知らないふりをする 【Cメロ】 いちばん悲しいことは 君が悪い人だということじゃない 君と過ごした時間まで 嘘だったのかと疑うこと あの日の言葉も あの日の笑顔も 本当だったと信じたいのに 僕が何かを見つけるたび 君の瞳が少し光る その理由を知りたくない 知らないままでいたかった 【静寂・囁くように】 ねえ 僕の後ろに立つのなら せめて影でいてほしかった 振り返るたび 君が僕の顔で笑うから 【ラスサビ】 もう 空白は埋めなくていい 誰の文字でもない場所に 僕の呼吸を取り戻す 君が何を描いたって 君が誰に似ていたって 僕はもう振り返らない 鏡はいつか曇るもの 借りた光は消えるもの 僕が僕であることだけは 誰にも写し取れない ねえ 気づいているかな 君がどれだけ近くにいても 僕の見ている景色だけは 最後まで見えなかったね 【アウトロ】 白いページを閉じた 君の名前は書かなかった だって君は最初から 僕の物語の 登場人物じゃなかったから。