――ある日の帰り道 黒いスーツが 二人近づく 黒いサングラス 怪しすぎる 「ちょっといいかな?」 「君に話がある」 いやいやいや 俺、何もしてないぞ!? 差し出された 小さなボタン 赤く光って 俺を誘う 「これを押せば 100万円」 ……100万円!? だが待て 条件がある 何もない場所へ ご招待 五億年だ 食事はいらない 眠らなくていい 死ぬこともない ただ一人…… 五億年!! いやいやいや ちょっと待ってくれ! 一年でも長いぞ!? 十年なら発狂するぞ!? ましてや五億年!! だが記憶は 消えるという 戻ってきたら 全部忘れる なら実質ノーダメージ? ……いや、待て 記憶が消える前に 苦しむのは誰だ!? 俺だ!! 間違いなく俺だーーー!! うおーー!押すか!! 五億年だぞ!! ああーー!否か!! 長すぎるだろ!! どっちなんだい!! 俺の人生どうなってんだーーー!! うおーー!押すか!! 百万円ほすい!! ああーー!否か!! でも孤独はイヤ!! どっちなんだい!! 誰か代わりに押してくれーーー!! うおーー!押すか!! 記憶は消える!! ああーー!否か!! 俺は消えねぇ!! どっちなんだい!! おっさんお前ら何者だーーー!! ふと気づいた この話 「記憶が消える」 「経験は残らない」 ならばこれは…… 輪廻転生!? ------------------------------------------- ### あらすじ ある日の帰り道、主人公の前に突然、黒いスーツ姿の怪しげな男が二人現れる。 彼らが差し出したのは、たった一つの赤いボタン。 「押せば100万円。ただし――5億年、何もない空間で過ごしてもらう」 食事も睡眠も必要ない。死ぬこともできない。話し相手も、娯楽も、何もない。 ただ一人で、5億年。 そして5億年が終われば元の世界へ戻り、その間の記憶はすべて消えるという。 主人公は悩む。 「記憶が消えるなら、実質ノーダメージでは?」 ……いや、待て。 記憶が消える前に5億年を苦しむのは、間違いなく今の自分だ。 だが――100万円は欲しい。 葛藤するうち、主人公はさらに奇妙な疑問にたどり着く。 「記憶が消えるって……これ、輪廻転生と何が違うんだ?」 そして黒服の男たちを問い詰める。 「お前ら……このボタン、押したことあるんじゃないのか?」 二人は沈黙する。 やがて、一人が静かに答える。 「……ある。」 もう一人も続ける。 「俺たちも、昔は君と同じだった。」 主人公は凍りつく。 「じゃあ……5億年を?」 「ああ。おそらくな。。押したことだけは状況証拠でわかる。」 「その5億年を過ごした空間の記憶は?」 二人は顔を見合わせる。 そして―― 「……もう覚えていない。」 主人公は絶句する。 だが、ふと気づく。 **「じゃあ、お前らは今……何回目なんだ?」** 二人は答えない。 その手には、見覚えのある赤いボタン。 そして男の一人が、主人公に笑いかける。 「さて……次は君の番だ。」 主人公は赤いボタンを見つめる。 5億年か。 100万円か。 押すか、否か。 そして最後に彼は―― **「……100万円、ほすい。」** ボタンを押す。 光に包まれる主人公。 その瞬間、黒服の二人は静かに立ち去る。 そして数分後―― 街角に現れる、黒いスーツ姿の新たな二人。 その手には、 **赤いボタン。** 5億年の記憶を失った男は、自分の自分であり、何度も繰り返してきた「5億年ボタン」の番人になっていた。 果たしてこれは実験なのか、輪廻なのか、それとも―― **100万円欲しさに永遠の地獄を繰り返す、壮大なる自業自得なのか。** あなたは何回目でしょうか?🐰 お気づきの方もいるでしょう。。。あなたも、そこのあなたも、実は記憶がないだけで押しているんです。え?そんな金額じゃ押さない?ですって?フフフフ。。。なにせ記憶は消されますからねえ😱

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