
[Intro] 潮(うしお)のない刻 御嶽(うたけ)の石は濡れ 鈍い鈴の錆に 息だけが灯る [Verse 1] 海の彼方から 名のない舟が来る 欠けた月を噛んで 白い塩を曳(ひ)く 柱のひびには 古い藍が満ち 眠りそこねたマブイ 足もとで鳴る [Pre-Chorus] ひざ打つ太鼓が 地の脈をひらき 女声(じょせい)の糸が 闇の額を縫う [Chorus 1] 降りてこい 潮(うしお)の歯よ ニライの戸口を噛みひらけ まわれ まわれ 黒い輪 この胸を御嶽(うたき)にせよ 触れてくれ 遠い息 海の底の舌で名を削れ まわれ まわれ 青い傷 祝福のように裂いてくれ [melodic interlude] [Verse 2] 濃い群青が 石の喉を濡らす 骨の舟の底で 濡れた紋が咲く 呼び戻すたびに こぼれていくマブイ 祈りの抜け殻に 海鳴りだけが棲む [Pre-Chorus] 低い鐘の輪が 空洞をめぐれば 伏せたまぶたの裏 知らぬ火がともる [Chorus 2] 降りてこい 潮(うしお)の歯よ ニライの戸口を噛みひらけ まわれ まわれ 黒い輪 この胸を御嶽(うたき)にせよ 触れてくれ 遠い息 海の底の舌で名を削れ まわれ まわれ 青い傷 祝福のように裂いてくれ [Bridge] 拝む指の窪みに 潮(うしお)より古い歯がある 落ちたマブイの底で まだ名にならぬもの [ささやく] ウートゥートゥー 息の井戸へ降りろ マジムン マジムン 祈りの骨を食む [Final Chorus] 降りてこい 潮(うしお)の歯よ 御嶽(うたき)の石を噛み鳴らせ まわれ まわれ 黒い輪 この夜をイビにせよ 触れてくれ 深い息 海の底の喉で鳴れ まわれ まわれ 青い傷 美しく脅してくれ マジムン 戸を叩け マブイの縁(ふち)を濡らしながら マジムン 名を奪え この身の空洞に満ちてくれ [Outro] 夜明けのない水 額の紋がひらく 祈りの抜け殻に もう海鳴りが棲む

