
雪を踏む音だけ 山に残っていた 小さな手の中 願いだけ熱かった 母の名を呼んでも 返る声は弱く 少女は祠へ 泣かずに歩いた お願い 届いて この声 届いて 母を助けて それだけで 氷の奥が かすかに震えた ねえ 聞こえるなら 目を覚まして 母を助けて わたしじゃ届かない 小さな声が 氷を叩く その願いに応えるように CAN魂が灯る 凍った胸の奥で 止まった時が動き出す 少女の涙に呼ばれて 青年は目を覚ます 白い祠の奥 若い影が眠る 震えるその手が 氷に触れた 言葉より先に 氷が鳴った 冷たい指が 握り返した ねえ 聞こえたなら 立ち上がって 母のもとまで 一緒に来て 小さな願いが 朝を呼んで その想いに応えるように CAN魂が燃える 凍った時を越えて 命がまた走り出す 少女の涙を背に受けて 青年は山をおりる 氷の祠に 朝が差した 母の待つ家へ 雪道を急ぐ

