English version here https://suno.com/s/clrynFbRUqT4oad1 ------------------------------------------- カミナリが鳴って 視界がくらんだ 笑うほどのことじゃない すこし外れて 膝をついて そのまま ぬかるみに顔をうずめた 口の中まで土の味 息を吐けば濁った泡 たかが転倒たかが泥 なのに頭の中がやたら早口 ねえ、ここで出来たこの顔 前からこうだったっけ? 僕は僕の出来損ないか それとも元からこの有様か 泥を拭いても戻らないなら 最初から誰が立ってたんだ 君は笑うだろ 「ただ転んだだけだろ」って そうだよ! だから余計に腹が立つ。 濡れた服は身体に纏わりつき 不快指数は上昇していく 歩幅は完全にちぐはぐだ 一歩ごとに疲労がたまる 帰り道で人が振り向く たぶん滑稽だったんだろう 見世物みたいに倒れた僕が 何か考えてる顔で起き上がる様が ねえ、この泥を拭き取ったら 誰になる? 僕は僕の出来損ないか それとも元からこの有様か 泥を拭いても戻らないなら 最初から誰が立ってたんだ 君は僕より僕を知ってるんだろ なら、その舌で言ってみろよ 「それはお前だ」って どの口で言える。 正論ばかり考える頭はなんだ 正しいことばかり言う口はなんだ 必要なことは隠して言わないくせに それで 誰のふりしてる それで 何から逃げてる 雷の日にコケただけ それだけでこんなに面倒か ぬかるみ一つで身元不明 たいした人生だな 僕は僕の出来損ないか それとも元からこの有様か 泥を拭いても戻らないなら 最初から誰が立ってたんだ 君は笑うだろ 「ただ転んだだけだろ」って そうだよ! だから余計に僕は僕を疑う。 雷鳴はとっくに背中を離れた 離れたはずの泥がまだついてくる たぶん僕は         ただの泥だ。