
焼きたてのパン 白いカーテン 私のぶんまで むかれた林檎 少し寝ぐせを 笑われながら いつもの椅子を 引いてもらった なんでもない朝 そのはずなのに 誰もいない朝を ふと思った 目の前にある 温かなパンに 触れているのに 指が冷たい 「また明日ね」が うれしいほどに 明日が来ない日を 考えてしまう しあわせがこわい こわい こわい こんなにやさしい 今日がこわい 私をひとりに しないでね まだ誰ひとり 帰ってないのに 笑顔がひとつ 増えるたび なくしたあとの 静けさを聞く 笑っていたい 笑っていたい あなたは今も ここにいるのに 私の好きな お菓子を見つけて 買ってきたよと 袋が揺れる 覚えてくれた それだけなのに 忘れられる日が 胸をよぎった 次のお休み どこへ行こうか 並べた写真を 一緒に選ぶ 楽しみだねと 答える声が 約束ばかりを 確かめている 何かあったの 何にもないよ 何にも起きて いないんだよ あなたがそっと 背中をなでる その手が離れる 先までさみしい しあわせがこわい こわい こわい こんなにやさしい 今日がこわい 私をひとりに しないでね まだ誰ひとり 離れてないのに やさしさひとつ もらうたび なくしたくない ものが増えてく 笑っていなきゃ 笑っていなきゃ 泣いてる理由を あなたは知らない 開いた窓に 光が揺れる あなたの声が 今日も聞こえる このままずっと 続けばいいのに 時計の針は 止まってくれない 翼があるなら 飛べばいいのに 失くしたくなくて 羽を抱きしめる 抱きしめるほど 小さくなって 自分の腕から 抜け出せない ここにいるよ ここにいるよ まだ来ない 明日のために 今日の私を Don't leave me behind しあわせがこわい こわい こわい こんなにやさしい 今日がこわい 私をひとりに しないでよ まだ誰ひとり 離れてないのに 笑顔がひとつ 増えるたび 涙のわけが 言えなくなるの このままでいて このままでいて 願えば願うほど 今が遠い あなたが笑う 私も笑う うれしいんだよ それなのに まだ手を振れば 振り返すのに 見えなくなるまで 帰れなかった 私をひとりに しないでよ ここにいるのに 焼きたてのパン 白いカーテン 私のぶんまで むかれた林檎 明日も食べたい

