[Verse 1] 片方だけ濡れた靴で 閉じた改札の前 少女はただ立っていた 駅前だけ、雨が降る 遠くの街は乾いてて 白線だけが浮かぶ 傘だけが残ってる まだ誰かを待ってる [Pre-Chorus] 終電は来ない 眠ったアナウンス 夢みたいなノイズが 耳の奥で揺れる 時計は少し遅れて 昨日を引きずってる 名前だけ先に着いて 身体がまだ追いつかない [Chorus] さよならじゃ消えない さよならじゃ消えない 夏はまだここにいる 改札の向こうで 終わらない夜を ひとつだけ空けている [Verse 2] ホームには夏が残る 湿った夜風のまま ぬるい蛍光灯だけ やけに青く滲んでた 切符は熱を持ったまま 靴底には見えない星 踏切は夢の途中で ずっと息を止めている 遮断機は降りない 警報も鳴らない 発車できずに取り残された 夜がそこにいた [Pre-Chorus] 海に沈んだ 改札音を聞いて 少女はまだ出ない 出られないんじゃなくて 本当に帰ってこないものは 言葉で消えない だから今日もこの場所で 夏は待ち続ける [Chorus] さよならじゃ消えない さよならじゃ消えない 夏はまだここにいる 改札の向こうで 終わらない夜を ひとつだけ空けている [Bridge] もし目が合えば 世界のほうが まだ終わってないって 気づいてしまうから 存在しないはずの電車 窓の奥の横顔 水槽みたいな青に 昨日の続きが浮かぶ [Final Chorus] さよならじゃ消えない さよならじゃ消えない 夏はまだここにいる 誰も降りないまま 誰も乗らないまま 終電を待っている 改札の向こうで 終わらない夜を ひとつだけ空けている