
Varigner II – Prologue VII_Soldiers Who Pray for Peace #Varigner
J-popの館さんの世界観から自由参加で曲とストーリーを作って楽しむバリグナーの2期。 停戦から戦争再開までの「プロローグ」全9節中第7節です。 歌詞はストーリーの後に。 ギキューン🍜 第6節までは、その曲に掲載したストーリーのイメージ曲にしましたが、 7~9節はそれぞれの立場の三部作にしています。 7節:祈り(軍人) Soldiers Who Pray for Peace ― 軍人の信念で平和を祈る曲 ―(アリテアルのテーマ) 8節:理性(政治家) Statesmen Who Pray for Peace ― 政治家の信念で平和を祈る曲 ―(エレナのテーマ) 9節:嘲笑(武器商人) Laughter of the Warmongers ― 戦争を食い物にする武器商人の嘲笑 ― (クラリス&ヴェルナーのテーマ) 🍜🍜🍜🍜🍜🍜🍜🍜🍜🍜 ◆ プロローグ第7節 ― 地球連邦議会、揺らぐ均衡 ― (混乱と強硬派の台頭) 地球連邦首都〈オルビタル・シティ〉。 巨大なガラスドームに覆われた連邦議会〈ユニオン・ホール〉は、 普段ならば冷静な議論が交わされる場所だった。 だが今は違う。 議場は怒号と混乱に満ち、 まるで戦場の前夜のような緊張が渦巻いていた。 「帝国軍のバリグナーが、我々の監視ドローンを撃墜した! これは明白な敵対行為だ!」 強硬派の中心人物、 レイモンド・カーライル議員 が拳を振り上げる。 「停戦はすでに破られた! 連邦は直ちに防衛態勢を強化し、 帝国に対して断固たる姿勢を示すべきだ!」 議場の一部から賛同の声が上がる。 しかし、 停戦維持派の代表である エレナ・ヴァルク外務長官 が立ち上がり、 鋭い声で反論した。 「カーライル議員、あなたの主張は早計です。 帝国側の機体は“暴走”していた可能性が高い。 我々のドローンが先に発砲したという報告もある。 これは戦争行為ではなく、 “制御不能な事故”の可能性があるのです」 カーライルは鼻で笑った。 「事故? そんな都合の良い言い訳が通用するとでも?」 「事実です」 エレナは一歩も引かない。 「アリテアル大佐からの報告では、 帝国側に“暴走機の停止要請”を送ろうとした際、 通信が妨害されていたとのこと。 これは帝国の意図的行動とは考えにくい」 議場がざわめく。 カーライルは机を叩いた。 「通信妨害? そんなもの、帝国が仕掛けたに決まっている!」 「断定はできません」 エレナは静かに言った。 「むしろ、 “第三勢力による介入”の可能性を疑うべきです」 議場が一瞬静まり返る。 第三勢力── その言葉は、 連邦の政治家たちにとって最も扱いづらい概念だった。 カーライルは冷笑を浮かべた。 「陰謀論だ。 帝国は停戦を破り、 我々の監視網を攻撃した。 それが事実だ!」 「事実ではありません」 エレナはきっぱりと言い切った。 「アリテアル大佐は、 “戦争を望む者たちの思惑”を警戒している。 我々は冷静さを失ってはならない」 カーライルの目が鋭く光る。 「……アリテアル大佐は前線の軍人だ。 政治の判断は我々が下す」 議場の空気が一気に強硬派へ傾く。 理性は恐怖に押し流され、 冷静な判断は声の大きさにかき消されていった。 ◆ 連邦軍参謀本部:密談 議会の混乱をよそに、 連邦軍参謀本部の一室では、 軍服の男たちが密かに集まっていた。 中心に立つのは、 連邦軍参謀総長 グラント・ハミルトン元帥。 「……議会は強硬派が優勢になりつつある。 帝国との衝突は避けられんかもしれん」 参謀の一人が言う。 「アリテアル大佐は停戦維持を主張していますが……」 ハミルトン元帥は目を細めた。 「アリテアルは優秀だ。 だが、前線の現実を知りすぎている。 政治は“恐怖”に動かされるものだ ……恐怖は、最も強力な推進力だ」 別の参謀が口を開く。 「では、元帥。 我々はどちらに付くべきでしょう?」 ハミルトンは静かに答えた。 「政治が恐怖に支配される。 連邦が戦争を望むなら、軍はそれに備えるだけだ」 その言葉に、参謀たちは沈黙した。 誰もが理解していた── この瞬間、停戦は形骸化したのだ。 ◆ 連邦議会:閉会後 議場が静まり返った後、 エレナ・ヴァルク外務長官は廊下に立ち尽くしていた。 冷たいガラス越しに見える都市の灯が、 まるで遠い星のように滲んでいる。 「……理性は、もう戻らないのか」 彼女の声は誰にも届かない。 その背後、議事堂の影の奥で、 ひとりの女性が静かに歩み寄る。 クラリス・クロウ。 彼女はエレナの背を見つめ、 ゆっくりとワインのグラスを傾けた。 「理性など、最初から存在しなかったのですわ。 恐怖こそが、人を動かす唯一の力──」 青白い照明がクラリスの瞳に反射し、 その光はまるで冷たい星のように瞬いた。 「帝国も、連邦も。 どちらも、同じ夜を迎えるだけです」 その声は、 甘く、静かで、 未来を決定づける“予言”のように響いた。 🍜🍜🍜🍜🍜🍜🍜🍜🍜🍜 Verse 1 静かに揺れる前線の空 誰も望まぬ夜が来る I hold my breath in the fading light (消えていく光の中で、息を潜める) Praying that no one has to fight (誰ひとり戦わずに済むようにと祈りながら) Pre‑Chorus 銃声よりも強い願い 守るための覚悟だけ Chorus I pray for peace, not victory (勝利ではなく、平和を願っている) I fight so no one else has to bleed (誰かが血を流さずに済むように、私は戦う) どうかこの手が 憎しみを断ち切れるように Let the dawn come quietly (どうか夜明けが静かに訪れますように) Verse 2 仲間の声が胸に残る 「帰る場所を守れ」と In every heartbeat, I hear their hope (鼓動のたびに、仲間たちの希望が聞こえる) A fragile truth we try to hold (壊れやすい真実を、必死に守ろうとしている) Bridge 戦場に咲く祈りは 風に消えても Still I stand, still I believe (それでも私は立ち続け、信じ続ける) Peace is worth the pain we carry (平和は、私たちが背負う痛みに値するものだから) Final Chorus I pray for peace, not glory (栄光ではなく、平和を願っている) 名誉よりも命を どうかこの空が 再び青く戻るように Let the world remember mercy (どうか世界が“慈しみ”を思い出しますように)

