
[Intro] 「本日も正常運転であります」 [Verse 1] 朝シチジ、目覚ましより先に通知が鳴る、「おはよう」の前に広告が喋る、ニュースは昨日の続きみたいな顔で不安を配達、“世界は変わっています”って同じテロップ、満員電車、誰も目を合わせない優しさ設計、ぶつかっても謝らない高度な配慮、人と人の距離だけやけに正確に管理されてる、それが都市型コミュニケーション イヤホンの中だけがやけに雄弁で、誰かの歌が人生を代弁してる気になる、でもおりる駅までは関係ない話、再生停止で全部リセット 会社到着、カードをタップして人格ログイン、今日も“真面目な人”として起動成功、名前より先に、ブショで呼ばれる世界、個人情報は後回しの設計思想 会議室、誰も決めないまま時間だけ消費、「前向きに検討します」で今日も平和維持、沈黙が一番コストが安いから、誰も発言しない合理性 Excelのセルに感情を置き忘れて、数字だけがきれいに整列していく、エラーのない人生が評価されるけど、それって何も動いてないだけじゃないかって思う 昼休み、みんな少しだけ人間に戻る時間、でも戻り方を忘れた顔も混ざってる、コンビニのコーヒーだけが誠実で、「頑張ってください」が軽く刺さる 午後、画面の中で誰かが成功してる、ヨンケーの夢と低解像度の現実、比較だけが無限に更新されるフィード、自尊心はいつも読み込み中のまま 帰り道、空だけがちゃんと仕事してる、誰にも、たのまれてないのに綺麗、それを見ても何も変わらない自分だけが、一番リアルな存在 [Pre-Chorus] 全部ちゃんとしてるのに 全部どこかズレている 笑ってる顔だけが 標準、仕様のまま増えていく [Chorus] 大丈夫、それが一番の嘘 普通です、それだけの人生。 [Instrumental] [Verse 2] 目覚ましを止めても世界は起きている、SNSの誰かが“充実”を更新中、いいねの数で人生が整列していくのを、遠くから眺めるだけの朝 洗濯機を回す、意味のないリセット儀式、昨日の自分を少しだけ薄める作業、でも結局同じ服をまた着るから、更新はいつも表面的 冷蔵庫を開けて閉じるだけのイベント、中身は未来とほぼ同じ構成、「何か作ろう」と思った記録だけ残って、実行ファイルは未起動 コンビニまで歩く5分が今日のメインクエスト、誰にも評価されない移動ログ、アイス買うか悩んでやめるという、一番長い意思決定プロセス ストーリーに流れる海と笑顔、知らない人生だけやたら高精細、それを見て少しだけ遠くなる現実、でもスクロールで戻れる距離 友達の「楽しそう」に軽く反応する、本当の距離は通知より遠い、既読はつかないけど関係は続いてる、そういうシヨウらしい 夕方、光だけがやけに本気を出す、今日も何もしてないのにエンディング感、「普通の休日」って便利な圧縮ファイル、解凍すると空っぽ 夜、やることがないのに忙しい、何もしないことをちゃんとやってる、その矛盾だけが一番リアルで、今日のログはそれで終了 [Pre-Chorus] 大丈夫って言葉が 一番よく壊れてる それでも誰も気づかないまま 静かに繰り返している [Chorus] 大丈夫、それが一番の嘘 普通です、それだけの人生。 [Instrumental] [Outro] “異常なし”という報告だけが、今日も正しく保存されました、誰も困っていないので 誰も救われてもいません、それでもシステムは正常です ORDINARY LOOP continues…

