
控室の時計 秒針がうるさい 名前を呼ばれるまで あと少し 手のひらに残る 冷たい汗 深呼吸が うまくできない 「私なんかが」って声が 頭の中で 何度も叫ぶ 逃げ道ばかり 数えてたら 膝が少し 笑い出した 怖くないふりは もうやめた 震えてるって ちゃんとわかってる それでも立った ここまで来た 帰る理由は もうない やれば終わる それだけでいい 完璧じゃなくていい 転んでも 声が裏返っても 今日が終われば 全部過去 やれば終わる だから今は この一歩に 賭けてみる 震える足で 立ってる私を 誰より私が 信じてあげる 客席の光が 滲んで見える 拍手なのか 心臓なのか 耳の奥で ゴォって鳴ってる 逃げたい本音が 暴れてる 「向いてないよ」って言葉も 「すごいね」って期待も 全部まとめて 背負ったまま ここに立ってる それが事実 才能なんて 測れない 勇気だって 足りてない それでも今 逃げないって 決めたのは 私 やれば終わる 泣いてもいい 途中で 息が詰まっても この瞬間を 生ききったら 明日はきっと 少し楽 やれば終わる だから今は 下手でも 格好悪くても 逃げなかった私を 誇っていいって 言ってあげる もし失敗しても 笑われても 今日の私は 消えない 「無理かも」って思いながら ここまで来た それだけで やれば終わる 終わった先で きっと私は 息をつく 震えてたことも 怖かった夜も 全部まとめて 抱きしめる やれば終わる 今 踏み出す この一瞬が すべて 大丈夫 私はもう 始めてる

