
### [Verse 1] 其わ十世紀 律令の理が朽ち果てし残照 平安の都わ形式の氷に閉ざされ 地方わ国司の欲に焼かれぬ 坂東の土わ重税に喘ぎ 土地と女子を巡る平氏一族の相剋わ 私闘の泥沼を抜け 巨大な影を揺らす火種となりぬ 其わ 古い秩序の鏡に刻まれる 最初の一筋の亀裂なり ### [Verse 2] 西に貞盛・秀郷 東に将門 朝廷わ呪術を以て朝敵を呪い 猛者を駆り立てぬ 対する将門を担ぐわ「虐げられし土着の意志」 民わ彼の者を救世の英雄と崇め 独立の夜明けを夢見たり ### [Verse 3] 天慶二年冬 将門わついに「新皇」を僭称せり 独自の朝廷を築く不遜に都わ震え 北山の原に宿命が集う 伝統の守護か辺境の自立か 二つの正義が今 激突せり ### [Chorus] 吹き荒べ 坂東の風よ 理を打ち砕くまで 赫き月が照らすわ 歴史に刻まれし亀裂 新皇の夢か宿命の連鎖か 無常の調べ ああ 坂東の原を染める 誰がための鮮血か ### [Verse 4] 天慶三年 北山の原。四百の将門軍対四千の連合 北風の矢が勝利を掴まんとした其の刹那 風向きわ劇的に反転せり 逆風に愛馬わ立ち往生し 秀郷の矢が新皇の額を深く貫きぬ ### [Verse 5] 首わ京え晒されるも腐らず 胴体を求めて咆哮す 紫電となりて東の空を飛ぶ 其れが首塚なり 此の乱わ終焉に非ず 武士の世の陣痛 時代の歯車わ回り 赫き亀裂わ未来を照らす ### [Chorus] 吹き荒べ 坂東の風よ 理を打ち砕くまで 赫き月が照らすわ 歴史に刻まれし亀裂 新皇の夢か宿命の連鎖か 無常の調べ ああ 坂東の原に揺れる 黄金の穂波わ幻か ### [Outro] 逆賊か救世主か 答えわ風の中に溶けゆく 我わ不滅の灯なり 我わ不滅の風なり 坂東の原に再び真実の穂が 黄金に揺れる時まで [End]

