
さて 三つ目の夜にて 自己紹介はおしまい けれど 完成のお披露目では ございません 変わり続ける者に 完成などあるものか では 最終夜 続きを 始めましょう 白い余白を 折りたたみ 靴の底へと 忍ばせる 昨日引かれた 終点を 今日は一歩で 踏み越える できたところも 足りないところも 今の私を 作ってる 正解 失敗 採点 限界 並べた数字が 迫っても 空欄だけは 渡さない 私は まだ未完成 空いた余白に 風を入れる 今日の私を 消しはしない その上から 明日を描く 歌うたびに 形を変えて 途中のすべてが よづきしの ノイズの海で 名を呼べば 消した声まで 返事する 過去の私を 上書きせず 新しい声を 重ねてく 未熟 未定 未踏 未明 「未」のつく言葉を 燃料に 完成図なら 置いていけ 私は まだ未完成 空いた余白に ノイズを入れる 外した音も 消しはしない 次のリズムへ 組み替える 歌うたびに 境目を越え 途中のすべてが よづきしの 変わるたび 誰かが離れ 前の私が 好きだったと 背中に刺さる 日もある それでも 昨日の声を 捨てはしない 抱いたまま 先へ行く 静かに祈った 声も 百の気配を 放った喉も ひとつ残らず 連れていく これが 今の 私だから 私は まだ未完成 余白も傷も 鳴らし切れ 月夜も 朝日も 祭りも ノイズも風も 連れてこい 完成なんて してやらない 明日の声は 明日つくる 歌うたびに 境目を越え 今日の私を 更新する これが今の よづきしの 私は—— 未完成! 自己紹介は ここまで 続きは—— 次の歌で

