
躓いで ふわっと浮いたまま 飛んでいければいいのにね 頷いて そっと手を引いて ほんの一瞬 無重力 転んじゃう少し手前で 笑っちゃう 見え透いた魂胆 仕方ないから 飛び込んであげる 全力でね 受け止めてね まだまだ 乱暴な 陽射しはうまく躱して パタパタ翻る 袖の隙間で そよ風弄ぶ 次の約束を 考えながら 夏下がりの道を 雲を追いかけて ソフトクリームとブルーハワイ 背景に 捕まえよう 秋と呼ぶのは 時代錯誤 夏下がりの海で ”好き”をかけ合って びしょ濡れのTシャツを 岩陰で絞ったら くしゃみ 連休の プランは置いたまま 今夜どうする? そうだよね 頷いて そっと手を引いて ほんの一瞬 目隠し 知ってるよ どうせいきなり わかってる 見え透いた魂胆 仕方ないから 怖がってあげる 全力で 叫ぶからね ”好き”って コンビニの隅っこ 500円引きの花火買って パタパタ駆けていく シャツの裾で そよ風弄ぶ 次の約束を 火花で描いて 夏下がりの神社 静かにはしゃいで 眠っていた猫を はさみうち 季節より 速い逃げ足 秋と呼ぶのは…やめとこうよ 夏下がりの夜は 少しだけ長い 石段に並んで座って 話そうよ もう少し 二人 他に何か やり残したこと あったかな? あるよね、たぶん 思い出さなくていいよ 来年でいいよ 次の約束を しなくても 夏下がりの汗が 乾いちゃう前に くっつかないでって 本気で逃げる それでも 捕まえて 秋と呼んでも このままなら 夏下がりの日々に 二人でバイバイ 季節を越えた 証拠を持って そよ風に髪を絡ませて くしゃみ


