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星喰い猫と祈り石

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V5

石畳に、星屑のさざめき 北緯三十四度、小さな町で 誰も知らない夢を追いかけた 路地裏に潜む星喰い猫 琥珀色のビー玉、七つ沈めて 指先が触れた砂のざわめき 甘い杏仁豆腐の香りをひとくち 祈りを込めて握るたび、 胸の奥、波音が跳ねる 願いの歌が夜に溶けて 集めては消える星玉回路 誰かの「今」が巡り出す ビー玉色の涙、床を跳ねた(跳ねた) 十二月三日生まれの少女の机 六つしか揃わない祈り石 「あと一つが、どうしても届かない」 並べた光、手のひらに転がす 点と点が消えた夜空に 誰かの願い事が耳の奥で擦れあう 羨ましさがチクリと刺して 心はまだ宙を彷徨う 星座になれない祈りの歌 ビー玉を一つ、時計塔へ 星喰い猫が影に溶けて 涙の色を、もう一度だけ 迷いの星が点滅して 今夜も静かに願音は泡立つ 「あと一歩」と決めた朝に ビー玉色の未来を投げた 集めては消える祈りの歌 星座をほどいて町を巡る 誰かの「今」が巡り出す ビー玉色の涙、床を跳ねた(跳ねた) 星喰い猫と、祈り石の夢のあと