
未送信BOXの中で 光らないブルー 指先だけが 夜を滑っていく 長すぎる言い訳と 言い足りない本音 削って足してまた消して 時計が朝を連れてくる 「ごめん」の角度(むき)を 何度も測ったのに 送信の矢印だけが 遠い 言葉の量より 温度が要る 正しさよりも 君の今日の気配 もう一行だけ 胸の中心から 小さく取り出す勇気 伝わらなかった手紙 それでも手の中で 灯りは点いていた 長い文より たった一言 「明日、話させて」——橋がかかる 心 × エネルギー(エネシン)= 進む力 未送信の青が 朝焼けにほどけていく 画面の自分は うまく笑えすぎて 本当の震えが 影のまま残る 「強くならなくていい」って 君の声がよぎる 送れない夜にも 見える灯台 返事を急がない **拍(はく)**を一つ 沈黙が合図に 変わるドアの前 深呼吸をして 送信じゃなく 会いに行くという選択 伝わらなかった手紙 言えなかった言葉が 胸で熱に変わる 整えるより 向き(角度)を合わせ 君の視線の高さへ 置きにいく 心 × エネルギー(エネシン)= 灯る回路 触れない距離でも やさしく通電する もしも届いていたなら すれ違ってたかもしれない 文章の正しさの陰で 体温をなくすから (無音の一拍) 「聞いてるよ」だけでいい 始まりはいつも小さい 伝わらなかった手紙 送らない強さで 君へ会いに行く 長い夜より まっすぐな朝へ 「ここにいるよ」と 声にして渡す 心 × エネルギー(エネシン)= 変わる世界 正解が無音でも 想いは解を持つ 未送信の青が やわらかな光になり 二人のあいだに 橋が残る 画面を閉じて ポケットにしまう 言葉じゃない温度が 道を照らしている

