「目覚めれば 朝が来て」 「やがて 夜が来る」 「ただそれだけのこと」 ささやかに生きて ささやかに消えていく 仄かに曰く 「生を転がせば 死も転ぶ」 先見えぬ不透明の雨の中 洗ってもこすっても とれない汚れ どこまでも黒く どこまでも白く  斑に残る それでも… 幸せは在るのだろうか 光は在るのだろうか 希望は在るのだろうか 未来は在るのだろうか そんなことを思いながら 今夜 目を閉じたとき 明日 目が覚めたとき 何かが変わる気がして 心を鎮めて 格子だけの身体 夜の諠を渡って 喉を焼いて遥か空の静かを乱し 在るべき場所に還る あまりにも あまりにも白き にぎやかな風が渡る空を見届け さらさらと鳴る小夜を重ねて ひとつ尽き ふたつ消え それでも… 幸せの在処は教えてくれない 何処にあるのか 誰かが齎すのか また白く明けて 遺尽く 風までも あの行く先を告げる あんなにも 手繰り掛けて なんと悲しいことか あと幾つ失うのか 心の響きが 慙愧の在処が かくも白く脆き先にて 今日も… 「咲く」  「散る」  「舞う」 ひとの群れ…