
[Intro] Capsule Wave のテーブル さっきまで 僕の中にいた Toy は 誰かの手の中 僕は空っぽになって 四角い何かの上に 置かれていた 持ち主は急いで どこかへ行った 僕と これを置いたまま …… 突然 僕の下が明るくなった [Verse 1] 知らない女の人 僕の真下から こっちを見てる 「……こんにちは。」 返事はない でも笑ってる 僕もなんとなく 見つめ返す 家族かな 友達かな それとも―― そこまで考えたら ふっと いなくなった 「……帰った?」 [Verse 2] しばらくすると また光る 今度は 男の人 さっきとは 全然違う顔 「こんにちは。」 やっぱり返事はない この人は 仕事の人? 昔からの友達? それとも あまり会いたくない人? …… 分からない 分からないけど 考えるのは ちょっと楽しい [Pre-Chorus] 次は誰? どんな顔? どんなふうに この人を知ってるの? 僕はここから 一歩も動いてないのに 今日はなんだか たくさんの人に 会っている [Chorus] 電話のたび 知らない人 光の中から こんにちは 名前も知らない 声も知らない なのに勝手に 物語をつくる Family? Friend? Someone you love? 僕には 何も分からない ほんの一枚 見ただけなのに 少しだけ 会った気がした [Verse 3] 次の人は ちょっと怖い顔 「この人とは 仲が悪いのかな。」 次の人は とても優しそう 「きっと 大切な人だ。」 その次は ふざけた顔 「親友?」 また次は きれいな横顔 「……恋人?」 …… 待って 僕 何を知ってるんだろう 写真一枚で その人と この人の間を 勝手に決めてる [Pre-Chorus] そういえば 僕がまだ Toy を抱えていたころ 透明な僕を 覗き込んで 「かわいい。」 「これは違う。」 「これが欲しい。」 みんな ほんの数秒で 中を見て 何かを決めていた …… 「あれ。」 「僕も同じことしてる。」 [Chorus] 電話のたび 知らない人 笑った顔も 真面目な顔も Family? Friend? Someone you love? もう決めないで 見ていよう 顔を知ることと 君を知ることは きっと全然 違うから 僕が見えたのは ほんの一枚 その向こうまでは 見えてない [Bridge] また 光った 今度も 知らない人 家族かな …… 友達かな …… 恋人かな …… まあ、いいか 「君は 君なんだろう。」 僕はただ 少しのあいだ ここで 君の顔を見ていた それだけ [Final Chorus] 電話のたび 知らない人 今日だけで 何人会っただろう どこから来たのか どこへ行くのか 僕にはひとつも 分からない たくさんの顔を見た でも 誰のことも 知らなかった それでもなぜか 少しだけ 会った気がした Capsule Wave の 小さなテーブルで 僕は外へ 出ていないのに 人の世界が 少しだけ 僕の前を通った [Outro] 「あ。」 店員さんが こっちへ来る 「携帯の忘れ物だ。」 僕を持ち上げる その瞬間 下の光が 遠くなる 知らない顔も もう見えない 携帯は 忘れ物の場所へ 僕は 空の Capsule の場所へ 別々の方向 …… 今日会った人たち 結局 誰だったんだろう …… まあ、いいか 名前も知らない 関係も知らない だけど ほんの少しだけ 「会えてよかった。」 Capsule Wave 短い午後の 知らない人たち

