うるはしの君よ 燈りの奧 言葉もなくて 唯佇む 觸れられさうで 屆かぬ儘 胸の深く 殘る影 誰にも見せない 其の微笑 夜の帳に 浮かんで消えて 近づくほどに 遠ざかり 夢のやうに 消えてゆく 悩ましき君よ 名も告げず 時の隙間に 揺れる面影 始まりさへも 知らぬ儘 唯 唯 思ひだけ