English version here https://suno.com/s/cqrjDdJYSQWTqrYk ------------------------------------------- 誰かが放った方便が 人混みを切り裂くたび 俺はもう笑えない冗談の一部になっている 抑えてきた感覚が じわりじわり目を覚ます やり場のない苛立ちが 臓腑を捏ねる どうすれば静まるのか 誰も教えてくれない ただ深く息をするほど 淀みが広がる 叫べ 声の届かない空へ (叫べ) 叫べ 夜が飲み込む前に (吠えろ) 怒りを吐き出しても 何も変わらないけど どうしようもないこの熱を 胸に抱いて 灰色の世界に爪を立て生きるしかない 壁に描かれた名前が雨で滲んでいく 約束の重みは紙切れみたいに薄い 「変われる」と言った声はドブの底だ 取り繕うことに慣れ 人は老いてゆく 偽りというナマリを 胸に隠し生きるほど 視界は狭まり 判断は濁っていく それでも拳を握る指先に力が残るなら まだ折れてはいないと自分に言い聞かせろ 叫べ 届かぬ窓ガラスを(揺らせ) 叫べ すさんだ季節の中で(唸れ) 冷えた夜風に消えぬよう どうしようもない思いを ただ燃やせ 煉獄の炎で想いを焼いてくれ 月が薄く笑うだけで救いは来ない 神様も懲らしめることを忘れたらしい だけど小さな抵抗がまだここにある ポケットに残る くすんだ写真みたいに 燃えかけの魂 もう一度指でこすれば 微かな火花が顔を出すかもしれない それでも構わない 痛みが伴うなら尚更だ 動けないままで終わるよりはましだ! 叫べ 声を裂いてそらへ(叫べ) 叫べ どうしようもない思いを(放て) 夜の端で震えていてもいい 燃え残りを抱えて歩くのが 今の俺ができること 終わりは誰もくれないから 自分で刻むしかない 鋭い欠片を握りしめて 前へ踏み出すんだ それが無謀で愚かでも構わない この胸の火を消さないことだけが救いだろ? 灰色の空はまだ冷たいまま だけど足跡は続いていく 確かな線で 叫びはいつか風に溶けるかもしれないが 喉の奥の痛みは 俺を生かしている