
⟳ 光らないほうへ 〜Same Arrival, Either Way〜 ⟳
[Verse 1] まだ暗いうちに目を開けて 同じ角を、同じ向きに曲がる 去年から売り切れたままの 赤いランプに手を伸ばした 押しても、なにも起きないのを 確かめにきた、ということ [Pre-Chorus 1] きのう覚えた道順が きょうの体を運んでいく 考えなくても曲がれるくらい この道は手に馴染んだ [Chorus 1] 歩いても 走っても 同じところで日が暮れる それでも手は伸びていく 光らないほうへ 光らないほうへ [Verse 2] あるとき、走ってみたことがある 息が壊れるくらい前に出た 着いた時計は動じないまま いつもの数字を指していた それから速さについては なにも言わないことにした [Pre-Chorus 2] 歩幅だけが少しずつ 誰にも見つからず広がる 測る人がいないから まだ、誰のものでもない [Chorus 2] 歩いても 走っても 同じところで日が暮れる それでも手は伸びていく 光らないほうへ 光らないほうへ [Bridge] 街がいっせいに鳴った 背中を押すみたいに鳴った 歩幅は変わらなかった 鳴りやんだあとも、同じだった [Final Chorus] 歩いても 走っても 同じところで日が暮れる 知っていて、また手を伸ばす 光らないほうへ 光らないほうへ [Outro] あした、も おなじ角を—— 🎼世界観散文 朝、同じ角を曲がる。曲がった先の自動販売機に、去年から売り切れのままのボタンが一つある。押してみる。今日も光らない。 一度だけ走ったことがある。息が上がって、駅に着いた時刻はいつもと同じだった。信号が、走った分だけこちらを待っていた。それから速さのことを考えるのをやめた。 歩幅だけが、少しずつ広くなっている。誰にも気づかれないし、自分でも数えていない。 夕方、同じ角を反対から曲がる。売り切れのボタンはまだそこにある。押す。光らない。指は押す前から結果を知っている。 知っているのに押す。それがこの街で交わせる、たった一つの返事だった。 💿記録用 Produced by 大鷲 ヨタカ Co-produced by Vera Kōdo / 黒木 ホムラ Arranged by 凪本理玖 Lyrics by ステラ・モーテル Sound Design by 宇津木ソウ Guitar by 鶴喰イオリ Vocal by 若葉すい

