
午前零時のエレベーター 十三階で扉が開く 招待状は持っていない だけど名前は知られてる 琥珀色のシャンデリア グラスの氷が音を立てる 黒いジャケット 襟を直し 鏡の自分にウインクした ピアノが三音鳴ったなら 会話の温度が変わりだす 誰もが何かを隠してる それが今夜のドレスコード Step into the midnight 踊らせて 指先まで洒落たリズムで One, two, three Turn around 退屈なんて脱ぎ捨てて Velvet temptation 止まらない ベースが腰をくすぐる夜 上品なままで大胆に 今夜は音に恋をする カウンター越しのバーテンダー 無言でレコード裏返す 古いジャズからファンクへと 街の鼓動が着替えてく 磨いた靴のつま先で 床に小さな円を描く 隣の紳士が帽子を取り 「なかなかやるね」と笑ってる 余裕を演じるつもりが いつしか本気で楽しんでる 完璧なステップじゃなくていい 外した拍さえ洒落ている Step into the midnight 踊らせて ネクタイ少し緩めながら Slide to the left Spin to the right 誰の視線も気にしない Velvet temptation もう一度 ブラスが夜を切り裂いて 品格だけは忘れずに 少し危険な夢を見る 午前一時のサプライズ 突然すべての照明が消えた 静まり返ったホールには 靴音ひとつ響いてる タン タン タタタン タン タン タタタン 暗闇の中で誰かが笑う 「さあ 続きをどうぞ」 Oh, what a night 幕が上がる 真紅のライトが走り出す 鍵盤が跳ねて ギターが唸る 心臓までも踊り出す Step into the midnight 踊らせて この瞬間を使い切れ One last dance One more chance 時計の針を追い越して Velvet temptation 終わらない 最後の一音が消えるまで 大人の遊びは粋じゃなきゃ 野暮な言葉は似合わない 午前二時のエレベーター 一階のボタンを押しながら 乱れた襟を直して笑う 「さて 明日は何を着よう」 カツンと鳴った靴の音 夜の続きを知っている

