
なんかさ 胸の奥で誰かが爪立てるみたいで 呼吸ひとつ分の余裕すら どこかに消えていった 思えば 最初から答えなんて無かったのに 未来の形だけ勝手に信じてた 踏み込むたび 足元が沈む砂浜みたいで 立ってる場所がずっと揺れてたんだ “もういいよ”って言いかけるたび 喉の奥で錆びた鍵が音を立てる 開けたら戻れないって わかってたくせに 触れれば触れるほど 孤独って増えるんだね 一人より 二人のほうが 余計に寒い夜もある 温度がない夜に 寄り添っても熱は重ならない 手を伸ばすほど 冷たい影だけ掴んでいた 言葉はすぐに滲んで 形を失う氷のようだった 呼吸はまだ続くのに 鼓動はどこへ向かえばいいの 昨日より少しだけ 背中が重く感じて 嫌いじゃないのに 目を合わせるのが苦しくなる 期待と不安は いつも双子みたいに並んで こいつらだけは 置いてく術を知らなかった 不安な予感の先 行くなって言われても 止まれなかったんだ 「帰ろうか」なんて 冗談みたいに笑って ほんとはずっと 吐き気がするほど怯えてた 締め付ける頭痛に 言葉も形も歪む まっすぐなんてさ 誰にもできないから 温度がない夜に 寄り添っても熱は重ならない 手を伸ばすほど 冷たい影だけ掴んでいた どこに逃げても夜は追ってきて もう立ち止まってもいいかな ずっと頭が痛くて 光が深く刺さるようで ねぇ もしもう一度だけ 名前を呼んでくれるなら ちゃんと答えるよ 震えた声でも 逃げないから 孤独は 終わりじゃない

