Song Cover Image

REDLINE

油の匂い 染みついた手 触れもしないで 袖を引く 赤い目だけが あんたを追って 気づいた時には もう逸らしてる 狭い廊下 でかすぎる影 壁を避けて 息を殺す 別にあんたを 見てるんじゃねえ ただその足音が 耳につくだけ 近づくな そう決めたはずなのに 鼻が覚えた あんたの匂い 消えかけるたび 胸の奥で 鉄の檻が 軋んでる Stay back Stay close どっちも言えずに 触れるな 離れるな 矛盾だけ抱えてる Redline Redline 熱はまだ下がらない 壊すくらいなら この手を引く それなのに あんたが遠いと 息ができねえ 切れた電球 軋んだ扉 気づいた頃には 直ってるだろ 飯が余った 工具が邪魔だ そんな理由なら いくらでもある 帰る頃には ガレージの灯りを落とす 偶然だ 毎日だって 偶然だ 小さいくせに 妙に場所を取る 俺の目にも 俺の鼻にも 俺の暮らしにも 手を伸ばせば 届く距離が いちばん危ない 温度も 匂いも 全部 覚えちまう 一度覚えたら この獣は 忘れ方を 知らねえんだ Stay back Stay close また喉で噛み殺す 欲しがるな 失うな どっちも俺には選べねえ Redline Redline 針はもう戻らない 爪も牙も 隠していれば 誰も傷つかない そう思ってた なのにどうして あんたがいない方が 怖い 二度と 同じことはしない そう決めた それだけは 守れると思ってた 近づかなければ 縛らなければ 欲しがらなければ それで 守れるなら どうして俺は 帰ってくる音を 待ってる Stay back Stay close もう言葉じゃ足りねえ 触れるな 行くな 飲み込むたび苦しくなる Redline Redline 焼けたままのエンジン 壊したくない だから離れた それが正しいと 信じてた けど今は 離れるための足が 動かねえ あんたが帰るまで 灯りは消さない 別に 待ってるわけじゃねえ ただ ここにいる それだけだ