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花影ノ真実

V6

雨粒が 窓を伝う 古い時計が 時を刻む 行き交う人の 足音に 今日の色が 少し滲む 湯呑みの底に 残る温もり ほどけてゆく 小さな沈黙 言葉にならない 想いほど 人は黙って 抱いている 急がなくても いいんです 答えはまだ いらないから 途切れた話の 続きを 静かな時間に 預けましょう 花は散り また咲くように 心も形を 変えていく 見えない明日を 恐れるより 今の温もりを 信じたい 重なり合う 人の縁 遠い誰かへ 伸びる道 ひとひらの花 風に舞い その行方を 見送る 路地裏に残る 小さな噂 知らない誰かの 帰り道 離れた点を 結ぶように 幾つもの縁が 繋がっていく 誰かの言葉 誰かの願い 声にならずに 消えた約束 拾い集めた 欠片の中に まだ知らない 明日がある 正しさだけじゃ 届かない そんな想いも 知っている だから私は 耳を澄ます 言葉の裏の 心へと 花は散り また咲くように 失くしたものも 胸に残る 誰にも言えない 痛みさえ いつかあなたを 照らすでしょう 重なり合う 人の縁 ほどけた糸を 結ぶように ひとひらの花 風に舞い 新しい季節へ 道を描く 雨上がりの 石畳 遠くで電車が 通り過ぎる 選ばなかった 道の先にも 誰かの暮らしが 続いている 争いなんて 望まない けれど譲れぬ ものがある 守るべきもの 見定めたら もう迷わずに 歩いていく 閉じた瞼に 映らなくても 世界はこんなに 満ちている 声の震えも 息の間も 確かなもので 繋がってる 全てを知ること できなくても 知ろうとすること できるから 手を伸ばす先 違っても 同じ空の下 生きている 花は散り また咲くように 別れも出会いへ 続いてゆく 見えない明日を 恐れずに 心の声を 道標に 重なり合う 人の縁 その一つ一つ 胸に抱き ひとひらの花 風に舞い 誰かの明日へ 届くように 花は散り また咲いて 季節は静かに 巡ってゆく 変わらぬ想い 胸に抱いて 私はこの道 歩いていく