
かって嬉しい 花いちもんめ お目当て見つけて 花いちもんめ 隣のあの子の手を引く影一つ あの子は笑顔でついていく この世の鬼が訪れ来る 優しい顔した人間(ひと)という鬼 匁に昏んだあの子の家は あの子を手放し喜んだ あの子の家が豊かになった あの子の家に灯りが灯った 優しい顔の大人が微笑む 優しい声音であの子に囁く 「怖くはないよ。ついておいで」 犯した罪に 気づけば遅し あの子はいない もういない まけて悔しい 花いちもんめ お目当て手に入れ 花いちもんめ 隣のあの子を抱える影一つ あの子は無言で運ばれる この世の鬼が訪れ来る 優しい顔した人間(ひと)という鬼 匁に昏んだあの子の家は あの子を手放し喜んだ あの子の家が大きくなった あの子の家に女中が来た 歪んだ顔の大人が微笑む 不気味な声音であの子に囁く 「さあ世界のどこに行こうか。」 罪悪感に 気づけど遅し あの子はいない もういない かって嬉しい 花いちもんめ まけて悔しい 花いちもんめ 隣のおばさん助けておくれ あの子が攫われ見つからない 隣のおばさん断った 鬼が怖くて行かれない お面を被って助けておくれ お面は壊れて行かれない マントを被って助けておくれ マントは破けて行かれない 匁に昏みあの子を手放し 慌てた家族を突き放す あの子が欲しくば匁を寄越せ 寄越さばあの子は戻りゃせぬ 匁はやらぬ あの子を返せ あの子はやらぬ 匁を寄越せ 匁に昏んだ鬼二つ あの子はいない もういない 匁に昏んだ鬼二つ あの子はいない もういない もう いない…

