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春を見送る

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[Aメロ] 街灯がひとつずつ 夜をやさしく繋いでいく 帰り道の途中で 季節だけが先にほどけた ポケットの中の鍵 触れるたび少し冷たくて 何も変わらないはずの 今日が、少しだけ遠い --- [Bメロ] 風が吹いた それだけで 揺れるものが多すぎて 言葉にできないまま ひとつ、置いていかれたみたい --- [サビ] 舞い上がる花びらの中で わたしはただ立ち尽くしてた 終わることに気づいても 名前をつけられないまま 夜風にさらわれていく やさしい色のかけらたち それでもまだ、この場所に 残ってる温度があった --- [Aメロ②] 人のいない並木道 足音だけが響いてる 満開じゃなくてもいい そんなふうに思えた夜 肩に落ちたひとひら 指先でそっとほどいて 戻らないものばかり 増えていく気がしたけど --- [Bメロ②] 遠くで揺れる光が 少しだけ滲んで見えて ああ、これでいいんだと 誰かが言った気がした --- [サビ②] 風にほどけていく春を 追いかけることもしないで ただ見送るだけなのに なぜか少し満たされてる 消えていくその瞬間を ちゃんと受け取れた気がして それだけで、この夜は 優しく終われそうだった --- [Cメロ] きっと全部、なくなるわけじゃない ただ形を変えていくだけで 名前もつかないままの感情が 静かに沈んでいく --- [ラストサビ] 舞い上がる花びらの中で わたしはそっと目を閉じた 終わることを知りながら 少しだけ好きになってた 夜風が通り過ぎたあと 何も残らないはずなのに この胸にあるものだけ 消えずに、まだ揺れている --- [アウトロ] また来る春を待つより この夜を覚えていたい 名前のない余韻だけが わたしの中に残ってる