朝焼け、あら、春の芽吹き 聴こえて私の唇に 暖かさを呟くわね 「春の日、こんにちは」 冬の朝の始まりは 身体が寒さで閉じ籠る ほらほら今は暖かさ 口角も上がり上機嫌 青白いても、桜貝の手 穏やかな淡い色変わり 濃色塗り重ねなくても あら桜貝の手ね、綺麗 朝焼け、あら、春の芽吹き 聴こえて私の唇に 暖かさを呟くわね 「春の日、こんにちは」 春の日、唇が動き出すの 喋るよりも歌って 歌えば口角も上がって 自分の機嫌を取れるの、嬉しいわ こんにちはと春の花が咲き 夏の種がじっくりと煮詰まって 目を覚ますのを楽しみにしてる 花にも言葉があるのよ 朝焼け、あら、春の芽吹き 聴こえて私の唇に 暖かさを呟くわね 「春の日、こんにちは」 私の本当の気持ちだって こんなわかりやすく 教えてくれるありがとね 色で形で香りでね 私の唇が鼻をかすめれば 花がお喋り始めるの 何話してるの? 私も混ぜて 朝焼け、あら、春の芽吹き 聴こえて私の唇に 暖かさを呟くわね 「春の日、こんにちは」 私の唇こんなにも 動くようになったのね 下がるばかりだったのが 上がりを覚え、上下を日々繰り返して こんなふうに動かせたのね、私 とても人間らしくなったのね 季節のお見送り 後引きしぐさ


