
遠い街から 一通の便りが届く 小さな封筒の中に 優しい文字が揺れている 石畳を渡る風が そっと言葉を運んだ 夏の日に歩いた道は 今も静かなままで 夕暮れの鐘の音が 空へ溶けてゆく あなたが見上げた空も 流れていた川の色も 変わらずここにありますと 便りは語りかける 京都からの返事 風に乗って届いた あの日の思い出たちが そっと微笑んでいる 京都からの返事 遠い街のぬくもり またいつか訪れる日を 静かに待っている 軒先を揺らす風鈴 夕立の残した匂い あなたが置いていった 小さな夏の足跡 季節が巡るたびに 街は少しずつ変わる それでも心の中で 時間は続いている 離れていてもきっと 同じ空の下だから 思い出は色褪せずに 今日も息づいている 京都からの返事 風に乗って届いた 石畳の優しさが 胸を温めてゆく 京都からの返事 遠い街のぬくもり また会えるその日まで ここで待っています 言葉にできない想いを 風がそっと受け取って 古い街の夕暮れが 静かに包み込む 京都からの返事 風に乗って届いた あの日の夏の景色が 今も輝いている 京都からの返事 遠い街のぬくもり また歩き出せるように 空へと手を伸ばす 便りを閉じる頃には 夕空が染まっていた

