
選択と解放 残る結晶は1つ “透明” 壊せば 世界は元に戻る =この世界は消える 仲間は存在ごと消える 主人公は選ぶ 「思い出がなくてもいい 感情がある世界が本当だから」 透明の結晶を壊す 光の後 朝 雪は降らない 人々は泣いている 誰も主人公を覚えていない だが一人の少女だけが言う 「はじめまして」 手には六角形の小さな光 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 夜の終わりに 雪が止んだ 空だけが 静かに明るい 名前を呼ぶ声はもう どこにも残っていない 触れてきた記憶たちが 遠くで光になっていく 温もりだけ残しながら 形を手放していく 守りたかったものはきっと ここで生きていく未来 僕がいなくなることより 大切だと知った 思い出せない笑顔でも 確かに好きだった気がする 理由より先に残るのは 心の方だった 壊してはいけないものを 壊すためここに来た 矛盾さえ抱きしめて 朝へ歩き出す 六つの光が重なり合い 凍った世界をほどいていく 最後の結晶に触れた手が 僕の存在を溶かしていく それでも今 確かに思う この涙は終わりじゃない 誰かの胸で続いていく 新しい鼓動だと 約束を交わした記憶 もう思い出せなくても 交わした温度だけは ここに残っている 空白になる未来でも 世界が色づくのなら 消えることは怖くない 孤独じゃないから 名前のない僕のままで 最後の一歩を踏み出す 光の中でほどけてく 輪郭を見つめて 六花の朝が訪れて 止まっていた時間が動く 取り戻した感情の中 僕の居場所が消えていく それでもまだ願うのは 笑っていてほしいだけ この世界が続くなら それでよかった まぶしすぎる光の中 遠くで誰かが泣いた 知らないはずのその声に 胸が温かくなる はじめましてと響いた それが答えだった 六つの想いが空を越え 白い未来を照らしている 結晶の欠片ひとつだけ 朝焼けに溶けていく もしまた巡り会えるなら 名前はなくてもいい 温度だけ覚えていて ここにいた証として 雪の降らない空の下 新しい今日が始まる

