多分、君には想っている人がいる 確かめたい でも、知らないままでもいたい 逞しくなった二の腕が目に入る 辿る記憶 無邪気でいられた時代 「タイトルなんだったっけ、あの日の映画?」 黄昏に照らされた君は首を傾げた タイムリミットだね、二人の距離が たった今、静かに離れ 何かが壊れた 揺蕩っている あの頃の二人に たくさんの日々をまたやり直せたら たとえば、砂時計をひっくり返すみたいに 棚引く雲をぼんやり眺めながら ため息をつく 「行くね、もうこの先に」 立ち上がった二人は夕日に向かって言った 「さよなら」 たぶん、きみにはおもっているひとがいる たしかめたい でも、しらないままでもいたい たくましくなったにのうでがめにはいる たどるきおく むじゃきでいられたじだい たいとるなんだったっけ あのひのえいが たそがれにてらされたきみはくびをかしげた たいむりみっとだね もう ふたりのきょりが たったいましずかにはなれ なにかがこわれた たゆたっている あのころのふたりに たくさんのひびをまたやりなおせたら たとえば、すなどけいをひっくりかえすみたいに たなびくくもをぼんやりながめながら ためいくをつく いくね、もうこのさきに たちあがったふたりはゆうひにむかていった さよなら


