
目の覚めたまま 午前3時 タイムラインをスクロール 夢は 誰かのショーに置き換えられていく 「いいね」は別の意味で響く――君の代わりに呼吸して 鼓動はネオンの光に溶けて消える 欲望は 部屋の灯りの下でループしつづけ 「行きすぎ」が日常の高さになった 「満ちすぎ」は心を奪うことを忘れて それでも「足りない」方がまだ現実に近い 君はまだ 過剰の中を走っている 一瞬だけ満たされ また果てしなく空っぽに戻る 光は君の瞳を切り裂き 沈黙は薄れ 真実は身を隠す 真実はフィードごとに更新され やさしささえフィルターに滲む “リアルトーク”は 重すぎて口にできず 夜明けを待ちながら 走ることをやめられない 君はまだ 過剰の中を走っている 自由は 孤独のかたちをして 音を遠ざけても 誰かの声が まだ君を揺らす 君はまだ 過剰の中を走っている 君はまだ 仮想の未来を走る

