
海を渡る冷たい風 陽が沈んでいく 夜に没む前の わずかな七彩 いつ どうやっていたかも分からないまま それでも また会えると まだ信じている 涙で輪郭が滲み 心が軋みはじめる 凍りついていた感情が ようやく揺れ ほどけて 漂う意識の中で あなたへの想いは 言葉を失っていく 明日また会えると 口にして 夜に引きずり込まれたとしても 記憶は鋭く光を帯び 私を磨き 私を引き上げる 呼吸を整え 胸を押さえ 伝えるべき真実は ただひとつ 陽は沈み そしてまた朝が来る 時間の流れには抗えない 今ここで あなたを確かに感じている この瞬間を 澄んだまま時を刻む 一歩ずつ たとえ半歩でも 少しずつでいい 前へ進む 時には振り返る だが痕跡は残さない 恐れずに 歩き続ける 臆病だからこそ 遠回りはできなかった 言葉を濁すことも 形を歪めることもできなかった 身勝手だと分かっている でもそれが本音だった 責めることも 逃げることも 選ばないこともできなかった 塗り固めた言葉は どうしても真実に届かなった だから 剥がした 剥がして むき出しにした 正しいのか間違いか 正直わからない それでも 折れない 捻じ曲げない 屈しない 叫び続けた言葉は どこまでも続いていく でも 本当は皆わかっているはずだ 踏み違えた階段は高すぎた 今は 踏み違える階段すら残っていない 後悔はない それは嘘だ 後悔しかない それも嘘だ 何も失っていない そんなはずはない 何も傷ついていない それも違う それでも… あの日々は 確かに 私の星だった 陽は沈み 夜はまた巡る この鼓動が 忘れられないものを抱えている 時間が速度を緩めなくても この感情だけは 手放さない 「ありがとう」と言うことが 必ずしも優しさとは限らない 同情は 時に人を沈める 安定だけが正しさではない 涙は 弱さの証とは限らない 後悔はないと 自分に言い聞かせたい 心地よさに溺れても 何も得られない 別の正解があったかもしれない でも 過去に許しを乞う人生は 選ばない… 陽は沈み そして夜明けが来る 私はこの真実を選ぶ この生き方を選ぶ 今ここで あなたを感じている この瞬間が 私の頑なさを照らす 一歩ずつ 進み続ける… 生まれ変わりなど願わない 「もしも」も「いつか」もいらない これが 私が生きていく人生 ここから先も 旅が終わるまで…

