ひと粒の星が鍵穴でキャンドルの火をくすぐる 窓ぎわのトイピアノで ささやく午前0時のシロフォン 今夜だけは時計を止めてと ビスケット色の月が合図をくれた ちいさな弦がくるりと跳ねて 思い出をリボンに編む キャンディみたいな約束ひらり 胸ポケットで転がる ねぇ まばたきのあいだに夢を並べよう 四角い街もゼンマイで回るメリーゴー ふたり 音符の船で雲を越えたら 好きのかけらが虹色に溶けた ぬいぐるみの兵隊たち くすぐる午前1時(いちじ)のスネア 明日になれば魔法はとけると 知っていてもほほえむ風見鶏(かざみどり) ココアの湯気がゆらりとゆれて 秘密の地図を描く 遠回りでもいいからそっと 手のひらでふくらむ ほら ヒッグスのルーレット息を合わせて 眠れぬ街も子守歌で揺れるカルーセル ふたり 紙飛行機で夜をまたいだら 会いたい気持ちが銀河を照らす ガラスの靴を脱ぎ捨てて裸足で踊ろう 時間の針が逆さまに跳ねる瞬間 誰も知らない黒鍵の裏で 宝物みたいな音が息をする ねぇ さよならのかわりに光を抱いて 始まりの鐘がチョコレート色に溶けても いつか 別々の朝を迎える日には 忘れないよと風のページに書こう 星がひと粒鍵穴を抜けて夜明けのリズムを揺らした