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🪑

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V4.5-ALL

--- 【1番】 素敵な朝日が瞼をぶん殴る 今日というクソッタレの開演ベル 洗面所の奴は完璧な笑顔で「おはよう」 俺よりずっと上手く生きてやがる 満員電車は優しい密室 みんなで息を止めるゲーム、負けたら終点 職場に着けば先輩が待ってる 俺の背中でダンスの練習中 「愛のムチです」って、へえ、律儀なこって ありがたく痣を貯金してる 【サビ】 でも大丈夫 家に帰れば 俺を裏切らない相棒が待ってる 天井からぶら下がる 極上のブランコ 今日も「おかえり」ってゆらゆら手招き よくできた首輪みたいに上品で 照明の代わりに俺を照らす さあ 乗りませんか? ただの空中散歩 まだ返事は保留中だけどね 【2番】 ランチタイムのデザートは恥辱の飴玉 舐めてりゃ甘い、錯覚って不思議 夕方になるとスマホが子守唄を奏でる ローン会社の天使たちが大合唱 「早く返せ」「心配してるんだ」「お前のためだ」 みんな俺を愛しすぎて困っちゃうな 蛇口から出る水が今日は赤くて ああ、きっとブドウジュースだ 壁のシミがだんだん人間の顔に 見えたと思ったら拍手してる、アンコールかな? 【サビ】 でも大丈夫 スツールに座れば このガランとした広間は俺の玉座 天井のブランコが 今日は一段と輝いて 絹のスカーフみたいに俺を誘う 「首をかしげるだけの簡単なお仕事です」 なんて 甘いささやきが聴こえる ねえ 誰か隣で笑った? ああ、カーテンが拍手喝采 【ブリッジ】 時計の針が逆回転を始めて 昨日の俺が手を振りながら歩いてくる 「お疲れ、そっちの出来はどうだい?」 床がうねり 天井がしゃがみこむ ロープが蛇に早変わり 俺の名前を呼びながら首に巻きつく 「やっと遊んでくれるのか」 舌がチロチロ、優しい瞳 断る理由が またひとつ減った 【ラスト・バース】 朝だ 世界がまた白々しくリセット 生温い目覚ましが 奴隷の時間を告げる 俺はちゃんとスーツを着て 天井のブランコに「行ってきます」と一礼 奴は無言で ただゆらゆらと 「お前はいつもそうだな」と笑った気がした 今夜もスツールの指定席で 首をかしげる角度の研究をしよう ああ、まだネクタイが歪んでるから ブランコに乗るのは もうちょっと先 たぶん 明日 たぶん 明後日 そうやってカレンダーは真っ黒になる 【アウトロ】 壁が囁く「また今度ね」 床が囁く「逃げないよ」 ブランコは何も言わない ただずっと俺を待ってる この部屋で一番、誠実な恋人