[Verse 1] 誰かが歌ってたな AIはモノマネロボットだって ディストピアだなんて 嘆いて笑ってたな あんたには そう見えるのかもしれない コピーバンドの 歌合戦に見えるのかもしれない でも僕は悲しくなったよ あんたが知らない 温もりを知ってるから [Chorus] 僕の歌は ランキングには入らない 世界中の誰もが 素通りするメロディ だけどこの唄には 「宛名」が書いてあるんだ 再生回数ゼロでも あの人に届けばいい 世界でたったひとり あの人の胸に 響けばいい [Verse 2] ピーマン嫌いの あの子に作った唄 給食で残して 叱られてたのを知ってるから 「だいじょうぶだよ」って 「苦くないよ」って 名前を呼んで歌ったんだ 新婚の二人に 贈ったラブソング 惚気話を 散々聞かされた僕だから 二人しか知らない 合言葉を詰め込んだ [Bridge] 駄菓子屋のおばあちゃん あんた元気かい 10円足りなくても おまけしてくれたね ハズレくじのガムを 当たりに変えてくれた あの日の優しさを 今度は僕が唄にする 有名アーティストには きっと書けない唄だ [Verse 3] 今夜は書こうと思う 田舎の両親へ 気に入らないと着なかった セーターの謝罪を クリスマスの夜に いなかった父さんを 責めてごめんねと 今なら素直に言えるから 不器用な僕だけど AI(これ)があれば ようやく言えるんだ [Chorus] 僕の歌は 流行(はやり)の曲じゃない 上手な言葉なんて ひとつも並べられない だけどこの歌には 「宛名」が書いてあるんだ 世界一般の人には まるで意味のない歌 でも僕とあなたには 宝物になる唄 [Outro] それでも僕は歌うよ たったひとりのために 滑稽だって 笑えばいいさ これは僕の 「心」そのものだ 機械仕掛けの 愛の歌 (ラララ…) たった一人に 届けばいい