
ごめんね、と 少し急いだ声 仕方ないよ そう言って切った 今日は 会えると思ってた 待ち合わせの角を曲がれば 風が頬をくすぐる カフェのテラス 空いた椅子ひとつ イチョウの葉が くるりと舞った こんな日に限って 街はきれいね 欠伸する黒猫 煌めく噴水 怒ってなんかないよ ほんとうに ただ少しだけ 君に見せたかった 会いたいな なんて思うたび 街の色が また鮮やかになる 赤い屋根も 長い影も 君がいないから 目に留まるのかな ひとり歩く 秋の午後 風に押されて 少し踊るように 会えない今日まで 好きになってしまいそう La la la...la tta tta Ah... くるり くるり 落ち葉と La la la...la tta tta 君にも 見せたいな ショーウィンドウの向こう側 夕焼けが街を染めてる 焼き菓子の匂い 鳴り出す時計 君ならきっと 立ち止まる場所 写真に撮って 送ろうとして やっぱりやめて 少し笑った 仕事が終わった頃 話そうかな 今日見つけたもの ひとつずつ 会いたいな なんて思うほど 街はどうして こんなにきれいなの 風に揺れる 並木道も いつか君とまた 歩きたい場所になる ひとりきりの 秋の午後 靴音だけが ワルツを刻んでる 寂しいはずなのに そんなに嫌じゃない たぶん 君がいなくても 今日がきれいで だからもっと 君と歩きたくなった それだけ 会いたいな もう一度だけ 夕暮れ空に 小さくつぶやいた 赤い屋根も 長い影も 今度は君と 見られたらいいね ひとり歩く 秋の街 風と落ち葉に 歩幅を合わせながら 会えなかった今日も 君へ続いている また今度 今度はきっと この街が こんなにきれいな日に

