
誰もいない夜の部屋 カーテンだけが揺れている 君は知らない その隣で 僕は今も息をしてる 写真の中の君は笑う あの日のままで止まってる 僕だけ時間に置いていかれ 季節さえ君を追い越した 触れようと伸ばした手は いつも君の身体をすり抜ける 生きていた頃より近いのに 今の僕には遠すぎる もし幽霊になっても 君を好きでいていいですか 消えたはずのこの心は まだ君だけを探してる もし声が届かなくても 君の名前を呼び続けるよ 夜の隙間に溶けるように 「愛してる」を置いていく 君が眠りにつく頃 窓の外から月を見てる 君の夢に僕がいるなら どうか朝まで覚めないで 君が泣いている夜には 理由もなく胸が痛むんだ 抱きしめたい でもできない 涙を拭うこともできない あの日もっと素直なら 「好き」と言えていたのかな 最後に交わした言葉さえ 今も何度も思い出す 君の未来を邪魔したくない 君の幸せを奪いたくない だから少しずつ遠くへ 消えていかなきゃいけない もし幽霊になっても 君を好きなままでいいですか 生まれ変わって別の誰かに なってしまうその前に もう一度だけ君のそばで 何も言わずに笑いたい 触れられなくても構わない 同じ夜を見つめていたい 君が誰かと手を繋いで 幸せそうに笑う日が来たら 僕はきっと寂しいけれど それでも君を祝うよ 月明かりに透けた身体 少しずつ薄れていく 「行かないで」と言えない僕を 夜だけが静かに見ている もし次に生まれ変われたら 今度はちゃんと伝えるから 怖がらずに君の目を見て 最初から君を愛したい もし幽霊になっても 君を好きでいていいですか この世に未練があるとしたら 君を愛したことだけ もし僕の姿が見えなくても ふと風が頬を撫でたなら それは最後の「さよなら」と 君を想った僕の声 夜が明けて 僕が消えて 君の日々が続いていく それでいい それがいい 君が笑っていられるなら だけど最後に ひとつだけ 誰にも聞こえない声で言うよ 幽霊になっても 死んでもきっと変わらない 僕はずっと―― 君が好きだった。 そして今も 君を想ってる。

