
はじめて抱いた あの日の夜 胸の奥が 震えるほど 「守りたい」と思った まだ言葉も知らないその寝顔が 未来そのものに見えた 幼い手が 僕の指をつかんだ その小さな力に どれほど救われたか わからない 初めて呼ばれた “パパ” の声が 胸の奥の何かを変えていった 歩き始めた日も 熱を出して泣いた夜も 不安で眠れなかった日も 守りたいという気持ちが 僕を強くしていった 代われるものなら 代わってあげたかった 痛む胸を押さえながら 小さな背中をさすって ただ祈った 「どうか、この子が強く生きられますように」 愛は戦いだった 優しさだけじゃ届かなくて 時に涙をこらえ 時に声を張り上げ 守るために 傷つく夜もあった それでも僕は この命を守るために生まれてきた気がする ――守るという愛は どんな闇より強い光になる 思春期の扉をたたく音がした 涙を見せてくれなくなった うまくいかない現実に 言葉を失ったあの横顔 あの日 誰よりも苦しんでいたのは きっと僕だった けれど 「あなたなら大丈夫」 「失敗していいんだよ」 その言葉を笑って言えたのは かつて自分も 同じ痛みを知っていたからだ 守られて育った僕が いつの間にか 守る側になっていた あの日の父の背中も 母の涙も ようやく今 胸に響く 何度つまずいてもいい 泣いた日も 逃げた日も すべてを抱きしめて 未来へ連れていくから 戦いのような愛の日々が いつか誇りに変わる 僕の心に刻まれた この命の重さ ――守るために生きる それが僕の愛の証 眠った子の寝息が 今日も僕を救う 「ありがとう」なんて 言われなくてもいい この小さな命が 笑ってくれるだけでいい 夜の風がカーテンを揺らし 遠い昔の自分の姿がよぎる あの日守られたあの温度が 今の僕を支えてくれている 守るために傷ついて 守るために立ち上がって それでも胸の炎は消えなかった 親から子へ 子から明日へ 受け継がれるこの愛は 途切れない 戦いは続く でもその先にある たったひとつの笑顔のためなら 何度でも歩いていける ――守るために生きる その愛は、未来を照らす 小さな寝息のそばで 明日を思う 守るという愛は 今日もそっと 胸の奥で燃えていた

