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風鈴

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V5.5

[Intro] ちりん、と風が鳴る 軒先 揺れる夏の音 目を閉じれば 忘れていた空がひらく [Verse 1] 焼けた畳に伸びる西日 裸足のままで駆けた廊下 遠くで蝉が鳴き止んで 夕立の匂いが近づいた 冷えた麦茶 汗をかくグラス 縁側に残した小さな影 何も知らずに見上げていた あの空は どこまで続いてた [Pre-Chorus] 忘れたつもりだった 忘れるはずもなかった 風がひとつ通るたび 夏がそっとほどけてく [Chorus] 風鈴が鳴る あの日と同じ音で もう戻れない季節だけ こんなに近くに連れてくる 青かった空も 夕立の匂いも 変わらず胸にあるのに 変わってしまったのは きっと夏じゃなくて ここにいる僕なんだ [Post-Chorus] ちりん ちりん 風に揺れて ちりん ちりん 記憶が醒める [Verse 2] 日が暮れるまで遊んだ道 名前も知らない草の匂い 遠くの家から聞こえていた 「帰っておいで」の声 濡れたアスファルト映す空 水たまりを飛び越えながら 明日も同じ夏が来るって 疑いもしなかった いつからだろう 夕暮れがこんなにも 短く感じるようになったのは [Pre-Chorus] 大人になることなんて 知らなくてよかった ただ風を追いかけて 今日だけを生きていた [Chorus] 風鈴が鳴る あの日と同じ音で 触れられない思い出が 静かに胸を通り過ぎる 蝉時雨の午後 朱く染まる雲 夕立を待つあの匂い 何ひとつ変わらず そこにある気がして 振り向いてしまうんだ [Bridge] もしも一度だけ 帰れるとしても きっと僕は 何も言わない 縁側に座って 暮れてゆく空を あの頃の僕と ただ見ていたい 夏が終わることさえ 知らなかった横顔を 少し遠くから 眺めていたい [Break] ちりん…… 風が吹く それだけで あの夏はまだ 消えていない気がした [Final Chorus] 風鈴が鳴る 何年経っても同じ音 なのに聞いている僕だけが あの日から遠くなってゆく 夕焼けの空も 雨上がりの匂いも 今でも夏はくれるけど 二度とは戻らない だからこんなにも 綺麗に見えるのかな 風鈴が鳴る また風が通り過ぎる 忘れないでと 言うわけでもなく ただあの頃と 同じ音で 夏を鳴らしてる [Outro] ちりん ちりん…… 蝉の声が遠くなる ちりん…… またひとつ 夏が暮れてゆく