
顧みればいつも 遺棄されたままの解答が 胸郭の奥底で未だ くすぶる熱病のように 正論をむさぼるたび 私の意志は歪曲して 「然るべき」という定規だけが 剃刀のごとく頬をかすめる 存在証明 迂回ばかりの逃走劇だけれど 足跡が途絶えそうな暗夜も 信仰だけは手放さない 不恰好な脈拍で生存している 弁解も渇望も 心臓部でもつれ解離不能 孤独な密室で 明日を呪うように虚空を仰ぐ 課された期待値が いつしか鉄鎖のごとき重量 愛したはずの景色さえ 彩度を失い灰色の雨 存在証明 選んだ道に間違いないはず 泣き出しそうな焦燥のときも 痙攣する足で前進する 傷だらけの検体、此処に在り 他者に届かずとも 唯一人の観測者が見ている あの日描いた設計図が 消えぬよう点灯し続けている 存在証明 廃棄できなかった小さな祈りよ 光線と化して闇を穿て 脆弱さを抱擁し進んでゆく 存在証明 いかなる涙も無駄じゃなかった 捨鉄のひびを抱きしめながら 今確かに起立している 無防備な本能で歩行を開始する 私が私である為

