Song Cover Image

夜明けまで、僕らは。

+ Show full styles
V5.5

眠れない街の片隅で 靴音だけが響いていた うまくいかなかった今日を ポケットの奥に押し込んで 石畳に落ちた月が 少し歪んで揺れている 笑えるほど遠回りして 僕らはここまで来たんだ 正しさばかり探して 何度も立ち止まったけど 今夜くらい 答えなんていらない ほら ギターが鳴った 夜明けまで、僕らは この街で踊ろう 悲しみも後悔も 全部リズムに変えて 傷ついた昨日なら 置いていかなくていい 抱えたままでいいから 一緒に朝を迎えよう 踊れ 踊れ まだ夜は終わらない 心臓が鳴っている それだけで 僕らは生きている 窓辺からこぼれる灯り 誰かの笑い声がする 知らない人と目が合って なぜか少しだけ笑えた 人生なんて不思議だね 泣きたい夜の真ん中で 一番忘れられないような 笑顔に出会ったりする 失くしたものを数えたら 両手じゃ足りないけれど 残ったものも ちゃんとここにある この声 この足 この鼓動 そして 隣にいる君 夜明けまで、僕らは 何度でも踊ろう 間違えたステップさえ 今日だけは愛してしまおう 誰かみたいになれなくて 自分を嫌った夜も その不器用な足跡が ここまで僕を連れてきた 踊れ 踊れ 息を切らしながら 笑え 笑え 涙が残っていても 空が少しずつ 群青に変わってゆく 街灯がひとつ またひとつ消えてゆく もうすぐ この夜が終わる なのに不思議だ さっきまで あんなに怖かった朝を 今は少しだけ 待っている ねえ 夜が明けることは 昨日を忘れることじゃない 傷も 涙も 失敗も 全部連れて 次へ行くことなんだ だから最後に もう一度だけ この夜で 踊ろう 夜明けまで、僕らは 声が枯れるまで歌おう 叶わなかった夢さえ 胸の中で鳴らしながら 「もう無理だ」と言った僕も 「まだ行ける」と笑う君も どちらも嘘じゃないから そのままで朝へ行こう 踊れ 踊れ 東の空が燃えている 走れ 走れ 新しい光の中へ 昨日より強くなくていい 昨日より上手くなくていい ただ昨日より少しだけ 自分を許せたなら 夜明けだ 眩しくて 思わず目を細めた 長かった夜の向こうに 特別じゃない朝がある それでいい 奇跡じゃなくていい 今日という一日を もう一度始められるなら さあ行こう 音楽は もう止まったけれど 胸の奥では まだ鳴っている 夜明けまで、僕らは 確かにここで踊っていた 泣いて 笑って 転んで それでも 朝まで生きていた 振り返れば 石畳の向こう 消えかけた月が 静かに笑ってる また夜が来たら またここで踊ろう 次の朝に 出会うために