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塩レモンの眼差し

蝉の声が止んだ 木陰で君は 僕の愚痴を聞いて ただ頷いてた 溶けてしまいそうな 暑さの中でも 君はそばにいた 離れずにいてくれた 一本のアイスを 半分こして 一緒に悲しみ 一緒に怒った 夏の夕立のように 突然降り出して そして晴れ間を ふたりで待った 君は心の支え 壊れそうな夜も 汗に濡れた夜も 僕の手を握ってくれた 掌がそよ風のように 髪をすり抜けて 何度転んでも 帰れる場所がある 永遠に続くような 長い日々に 何も言えなかった 僕だけど 君の声を聴くと 遠い波音みたいで 灼けるような日々も 君が救ってくれた 笑えない日も 「大丈夫」と言った 蒸し暑い夜も 同じ花火を ふたりで見上げた 同じ瞬間に 繋がっていた 心と心 君は心の支え 壊れそうな夜も 汗に濡れた夜も 僕の手を握ってくれた 木陰を握るように そっと包んで 何度転んでも 帰れる場所がある 午後の驟雨のように 泣いてもいいと 恥じることじゃないと 君は教えてくれた 木漏れ日のような その優しさで 裸足のまま立ち上がれる 君は心の支え 夏の夜風の中で 僕の夢を ぎゅっと抱きしめてくれた 何度転んでも 裸足で走って帰れる 永遠の 夏の港 塩レモンのように 優しい眼差し 君の「愛してる」が 焼けた明日を照らす