
静かな部屋 響く Tick-Tock 壁の木目が 知らない地図になる 読みかけの本の文字が 踊り出して 天井の月が 手招きしてる カレンダーの日付は 昨日と同じ顔してる 「このままでいいの?」 声にならない声が 胸の奥で ふわふわり… チクタク チクタク 時間は落ちていく 砂時計の砂みたいに さらり 静かに 早くもなく 遅すぎもせず ガラスの向こう側 積もっていくだけ 別にいいけど… スマホの画面 キラキラ 流れる銀河 みんな 眩しくて 少し 目を閉じた グラスに注いだ 炭酸の泡が シュワシュワ 小さな星になる 「頑張ってるね」って言葉 上手に笑って返せたかな 「本当の顔はどれ?」 聞けるはずもないまま 夜に溶けてく チクタク チクタク 世界は歪んでく 深い森の 奥みたいに しんと 静かに 早くもなく 遅すぎもせず わたしだけの呼吸で 眠っていたい だれか見つけて… ふと気づけば 音は止まってた 秒針が 蝶になって 窓から逃げていく いっそこのまま 迷子のままでも …なんてね らしくないこと思った Tick-Tock... Tick-Tock... さらり…さらり… 微かに聞こえる 夢と現実の 水面のドア そっと指で触れる Tick-Tock...

