
恩山寺(おんざんじ) ー やさしさは、前へ行く
【Opening Motif – Clean Guitar】 【Singer A】 「ありがとう」って 短(みじか)い言葉(ことば)なのに 【Singer B】 胸(むね)の奥(おく)で 何度(なんど)もつかえてしまう 【Duo】 もらったものが 多(おお)すぎるから まだ返(かえ)せない私(わたし)を 責(せ)めていた 【Scene One – Morning Pocket】 【Singer B】 結(むす)び直(なお)してくれた 制服(せいふく)のリボン 忘(わす)れそうになった 水筒(すいとう)の音(おと) 雨(あめ)の予報(よほう)と 鞄(かばん)の折(お)りたたみ傘(がさ) 「いってらっしゃい」の後(あと) 閉(し)まる玄関(げんかん) 【Singer A】 当(あ)たり前(まえ)みたいに 受(う)け取(と)っていたけれど 当(あ)たり前(まえ)なんて ひとつもなかった 言(い)えなかった言葉(ことば)を ポケットに入(い)れて 今日(きょう)も私(わたし)は 少(すこ)し先(さき)へ行(い)く 【Baton One】 【Singer A】 この優(やさ)しさを—— 【Singer B】 受(う)け取(と)ったよ 【Singer A】 それなら次(つぎ)は—— 【Singer B】 私(わたし)から 【Duo】 どうぞ! 【Instrumental Relay – Guitar to Synth】 【Scene Two – The Closed Gate】 昔(むかし) 花折(はなお)り坂(ざか)の上(うえ) 越(こ)えてはいけない 境界線(きょうかいせん)があった 母(はは)を迎(むか)えたい ただそれだけの願(ねが)いが 閉(と)ざされた門(もん)の前(まえ)で 立(た)ち止(ど)まった 【Singer A】 玉依御前(たまよりごぜん)は 遠(とお)い善通寺(ぜんつうじ)から 【Singer B】 会(あ)いたい人(ひと)を目指(めざ)し 山道(やまみち)を歩(ある)いた 【Singer A】 弘法大師(こうぼうだいし)は 瀧(たき)の水(みず)を受(う)け 【Singer B】 七日(なのか)の祈(いの)りで 閉(と)じた決(き)まりに向(む)き合(あ)った 【Waterfall Break – Drums and Synth Pulse】 一日目(いちにちめ) まだ門(もん)は固(かた)い 二日目(ふつかめ) 水(みず)は冷(つめ)たい 三日目(みっかめ) 願(ねが)いは消(き)えない 四日目(よっかめ) 夜(よる)を越(こ)えて 五日目(いつかめ) 誰(だれ)のための決(き)まり? 六日目(むいかめ) 心(こころ)は決(き)まった 七日目(なのかめ) 朝日(あさひ)が差(さ)した 【Duo】 門(もん)は ひらくためにもある! 【Gate Burst – Full Idol Rock Band】 歪(ゆが)んだギターが 空(そら)を切(き)りひらく シンセの光(ひかり)が 石段(いしだん)を駆(か)ける 昨日(きのう)までの「だめ」が 今日(きょう)の道(みち)になる 優(やさ)しさが 古(ふる)い線(せん)を越(こ)えていく 母(はは)は髪(かみ)を下(お)ろし 祈(いの)りへ預(あず)け その想(おも)いは 母養山(ぼようざん)の名(な)になった 恩山寺(おんざんじ) その二文字(ふたもじ)は 返(かえ)しきれない愛(あい)を 忘(わす)れないための 山(やま)の名前(なまえ) 【Baton Two – Rapid Call and Response】 【Singer A】 もらった笑顔(えがお)! 【Singer B】 次(つぎ)の笑顔(えがお)へ! 【Singer B】 もらった勇気(ゆうき)! 【Singer A】 次(つぎ)の一歩(いっぽ)へ! 【Singer A】 もらった時間(じかん)! 【Singer B】 誰(だれ)かのためへ! 【Duo】 止(と)めないで やさしさのリレー! 【City Pop Road】 びらん樹(じゅ)の葉(は)が 午後(ごご)の風(かぜ)に光(ひか)る 傷(きず)のように剝(は)がれた 赤(あか)い幹(みき)の肌(はだ) 隠(かく)さなくてもいいと 枝(えだ)を広(ひろ)げて 長(なが)い時間(じかん)を 門(もん)のそばで見守(みまも)る 焼(や)けた堂(どう)も また人(ひと)の手(て)で立(た)ち 途切(とぎ)れた祈(いの)りも 次(つぎ)の声(こえ)へつながった 残(のこ)すことは 同(おな)じ形(かたち)を守(まも)るだけじゃない 受(う)け取(と)った願(ねが)いを 歩(ある)かせること 【Alto Sax Relay】 【Scene Four – No Ledger】 【Singer B】 恩(おん)って 借(か)りたものなのかな 【Singer A】 全部(ぜんぶ)同(おな)じだけ 返(かえ)さなきゃだめなのかな 【Singer B】 数(かぞ)え始(はじ)めたら 心(こころ)が苦(くる)しくなって 優(やさ)しさまで 宿題(しゅくだい)みたいになった 【Singer A】 でもきっと 愛(あい)は帳面(ちょうめん)じゃない 返却日(へんきゃくび)も 正解(せいかい)の量(りょう)もない もらった人(ひと)へ 届(とど)けられない日(ひ)には 別(べつ)の誰(だれ)かを そっと支(ささ)えればいい 【Electric Piano Confession】 ごめんねよりも ありがとうを増(ふ)やしたい ありがとうよりも その先(さき)を歩(ある)きたい 守(まも)ってもらった 小(ちい)さな私(わたし)が 誰(だれ)かの傘(かさ)を 持(も)てる日(ひ)まで 完璧(かんぺき)じゃない まだ子供(こども)のまま それでも私(わたし)の手(て)に 渡(わた)せるものがある 【Scene Five – Pilgrim Road】 海(うみ)を越(こ)えてきた足(あし)が ここから数(かぞ)えた一番目(いちばんめ) 白衣(びゃくえ)の背中(せなか)を 里山(さとやま)の風(かぜ)が押(お)す 竹林(ちくりん)を抜(ぬ)け 田畑(たはた)の光(ひかり)を抜(ぬ)け 立江寺(たつえじ)へ続(つづ)く 四(よん)キロの道(みち) 昔(むかし)の誰(だれ)が 何(なに)を話(はな)したか その声(こえ)までは 今(いま)に残(のこ)っていない だけど重(かさ)なった足跡(あしあと)は 道(みち)を消(け)さず 次(つぎ)に来(く)る人(ひと)へ 黙(だま)って渡(わた)している 【Final Relay – Fast Alternating Lines】 【Singer A】 道(みち)を—— 【Singer B】 次(つぎ)の足(あし)へ! 【Singer B】 歌(うた)を—— 【Singer A】 次(つぎ)の声(こえ)へ! 【Singer A】 光(ひかり)を—— 【Singer B】 次(つぎ)の朝(あさ)へ! 【Duo】 心(こころ)を 未来(みらい)へ! 【Complete Anthem Chorus – Once Only】 やさしさは 前(まえ)へ行(い)く 返(かえ)せない日(ひ)も 前(まえ)へ行(い)く 私(わたし)がもらった ぬくもりを 次(つぎ)の誰(だれ)かに 手渡(てわた)して 恩山寺(おんざんじ) ひらいた門(もん)から 新(あたら)しい風(かぜ)が 走(はし)り出(だ)す 恩(おん)は重(おも)さじゃない 翼(つばさ)なんだ 受(う)け取(と)ったなら 飛(と)ばしていこう 名前(なまえ)を呼(よ)べない 遠(とお)い人(ひと)にも 届(とど)かない 「ありがとう」にも 今日(きょう)の私(わたし)が 誰(だれ)かを照(て)らせば あの日(ひ)の愛(あい)は まだ歩(ある)いている やさしさは 前(まえ)へ行(い)く 私(わたし)たちを越(こ)えて 未来(みらい)へ行(い)く! 【Sunset Afterglow】 【Singer B】 ねえ 返(かえ)しきれなくてもいい? 【Singer A】 うん 次(つぎ)へ渡(わた)せばいい 【Singer B】 それなら今日(きょう)は 私(わたし)から 【Singer A】 明日(あした)の誰(だれ)かへ 【Duo】 どうぞ! 【Outro – Opening Guitar Motif】 びらん樹(じゅ)の葉(は)が 一枚(いちまい)揺(ゆ)れて ひらいた門(もん)に 夕陽(ゆうひ)が残(のこ)る 恩山寺(おんざんじ) やさしさは ここで終(お)わらない 前(まえ)へ 前(まえ)へ 行(い)ってらっしゃい。

