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雪泥

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V5

音もなく 雪が積もった朝 世界は 白く眩しく 空を舞う 雪を見上げて 僕はただ 無邪気に笑って あなたは そんな僕を 静かな瞳で 見つめていた 季節は巡り 埋もれる足跡 いつしか あなたが 僕の中に 降り積もる 境界線のない 白い世界 踏み出せなかった 臆病な足 あなたの背中が 霞んで遠のく 分かっていたのに 何も言えなくて 溶けていく あなたを ただ 見ていた 甘えてた あなたの沈黙に 隠すのが 上手な微笑みに 降り積もる 雪が覆い隠す 僕らの 終わりの気配を あの瞳に 僕は どう映っていたのだろう 季節は巡り 吐く息は白く あなたは 雪のように 音もなく 解けて消えた 路地の隅 溶けることも出来ず 行き場をなくした 雪の残骸は まるで 僕のよう 分かったふりで 背を向けて 身勝手な愛を 押し付けて 吹雪で視界を 奪われるように 繋いだその手を 離してしまう これが 精一杯だったと 言い訳を重ねて 今年も静かに 雪が降る まぶたの裏に あなたを連れてくる 舞い散る あの日の欠片 さようなら 愛しい人 さようなら