
待ち街
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V5.5
久しぶりに降りた駅のホーム 少しだけ背が伸びた風が吹いた 変わってないふりしてる街が ちょっとだけ照れて見えた 小さい頃走ってた道 まだ覚えてる足音みたいに 何も言わないまま 私だけが戻ってきた 変わってないのは街じゃなくて 変わったのは私のほうで それなのに優しく見えるのは ずるいと思った 待ってたみたいな顔をしてる街 そんなはずないのにね 懐かしいって言葉だけじゃ ちょっと足りない気持ち 守られてるようで 試されてるようで ただ歩いてるだけなのに 胸が少し忙しい あの角のコンビニまだあった でもロゴだけちょっと違ってた それを見た瞬間に安心して 同時にちょっと寂しくなった 思い出って優しいくせに 今の私を見ない 昔のままの私だけを ちゃんと残してる 戻ってきたんじゃなくて 確かめに来たみたいで どっちが本当かなんて 言わないでおいた 待ってたみたいな顔をしてる街 勝手にそう思ってるだけかもね 懐かしいって言葉の奥で 少しだけ揺れている 大人になった私と 子供だった私が 同じ空気の中で すれ違ってる 時間って不思議だね 止まってるものなんてないのに ここだけ少しだけ 遅く感じる 待ってたみたいな顔をしてる街 そう見えたのは私のほうかもね でもそれでいいって思えたのは 今日だけの魔法 ただいまって言うには 少しだけ照れるけど ここに戻ってきたことだけは ちゃんとただいまって言いたい


