
[Intro - spoken] 「普通の世界って、なんだろうね」 子どもの頃は、 そんなこと考えたこともなかった。 夕方になれば家に帰って 誰かが「ごはんよ」って呼んでくれて それが当たり前だと思ってた。 [Verse 1] 夕暮れの窓に明かりが灯って 台所から聞こえる音 扇風機がゆっくり首を振って 麦茶の氷がカランと鳴った 古いテレビの笑い声 母の声と重なって 「早く食べなさい」なんて言われながら ちゃぶ台を囲んでいた [Pre-Chorus] あの頃は知らなかった それが幸せだなんて なくして初めて気づくものが こんなにもあるなんて [Chorus] そんな普通の世界を 私はずっと夢見てた 特別なものなんていらない ただ誰かと笑いたかった 「ただいま」と帰る場所があって 「おかえり」と迎える声がある それだけでよかったのに それだけが遠かった [Interlude - spoken] 大人になったら 普通に幸せになれると思ってた。 仕事をして 誰かと暮らして 笑ったり、泣いたりして…… それで十分だと思ってた。 [Verse 2] 商店街から流れてくる音 夕焼け色の帰り道 小さな店の明かりを見ながら 誰かを待っていたあの頃 夜になれば黒電話が鳴って 誰かの声が家に響く くだらない話をして笑って 時計だけが静かに進んでた [Pre-Chorus] いつからだろう 人の気配が遠くなって 同じ屋根の下にいても それぞれの夜を過ごしてた [Chorus] そんな普通の世界を 私はずっと欲しかった 大きな夢なんていらない ただ誰かと笑いたかった 温かいごはんを囲んで 今日あったことを話して 「おやすみ」って眠れる夜 それだけでよかった [Bridge - softly spoken] でもね…… 今になって少しわかるんだ。 普通っていうのは どこかに完成した形で 置いてあるものじゃなくて…… 誰かと笑ったり 一緒にどこかへ出かけたり 何気ない一日を 「よかったな」って思えたり…… そういう小さなものなのかもしれない。 [Final Chorus] そんな普通の世界を 私は今も夢見てる でも昔とは少し違って 小さな幸せを知ったから 昨日見た空も 一緒に走った帰り道も 何気ない会話も 私には大切なもの 「ただいま」と言える場所を いつかまた見つけられたら 誰かの「おかえり」を聞きながら 普通の今日を抱きしめたい [Outro - spoken] 特別じゃなくていい。 大きな幸せじゃなくていい。 今日、誰かと笑えたなら…… それだけで、 少し幸せだったと思えるから。 [Outro - acoustic guitar]

