逢魔が刻 朱色の空が裂ける 古びた道具 魂が宿り 目を覚ます 誰かが呼んでいる 此処ではない何処かへ 見ちゃいけない 聞いちゃいけない 路地の裏から 滲み出る影 提灯の明かり ゆらりゆらり誘う 理性と狂気 混ざり合うパレード 列を乱すな 振り返るな 彼らの息遣いが 首筋を撫でる 金棒の音 鼓膜を揺らす さあ、境界線を 踏み越えて 踊れ 狂え 人ならざる者たちよ 仮面の下で 嗤う口元 この世の理(ことわり) 今夜だけは無意味 終わらない夜の 幕が上がる 彼岸と此岸 溶け合う刹那 忘れていた恐怖 懐かしい匂い 夜明けが来れば 全ては霧の中 夢か現(うつつ)か 誰も知らない 通り過ぎていく…… ただ、風だけが 騒いでいる


